朝鮮学校に対する県補助金の打ち切りをめぐり、黒岩祐治知事は18日の会見で、「朝鮮学校と北朝鮮は関係ないと、県民に理解してもらう自信がない。盾になり続ける気持ちがうせた」と説明。核実験の強行など「国際社会を敵に回す暴挙のエスカレート」が、決断に至った理由との見解を示した。 知事はこれまで補助金支出を継続してきた経緯を振り返り、「ミサイル発射や拉致問題などは許し難かったが、朝鮮学校は何とかして守りたいという思いだった」と述懐。「大変なリスクを伴っていたが、体を張ってきた」とも述べ、政治と教育を切り離していた姿勢を強調した。 一方で生徒への影響に関しては、「国を背負うということを学習してもらいたい」。今後については、「学校側の思いはしっかりと受け止めた」とした上で、国際情勢の変化や学校としての対応を見極めていく姿勢をあらためて示した。