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  • 「的を得る」と「汚名挽回」─三省堂国語辞典の訂正をめぐって─

    吉海 直人(日語日文学科 教授) 日語の慣用表現の中には、間違って使われていると思われているものが少なくありません。例えば「的を射る」と「的を得る」はいかがでしょうか。あなたはどちらが正しいと思いますか。普通には「的を得る」は誤用とされているのですが、既に江戸時代の『尾張方言』というに「的を得ず」とあるので、単純に誤用とは断言できそうもありません。 もともとこの表現は弓に関わるものですから、武士階級の中で生まれたものと思われます。ですから使用範囲は狭かったはずです。それが庶民に広がったことで、誤用が生じたのかもしれません。ただし必ずしも誤用ではなく、そこに方言が紛れ込んでいる恐れもあります。 政権が京都から江戸に移ったことで、関東の言葉が主流になっていきました。さらにそこに東北方言などが流入することになります。かつて会津藩出身の新島八重について調べていた際、「い」と「え(ゑ)」の区

    「的を得る」と「汚名挽回」─三省堂国語辞典の訂正をめぐって─
    yarumato
    yarumato 2021/10/30
    “「汚名挽回」は誤用で、「名誉挽回」あるいは「汚名返上」が正しいという人がいる。実際には「汚名返上」の古い使用例は存在しない。吉川英治の『宮本武蔵』にも「汚名挽回」がある。類似例に「疲労回復」”
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