自民党役員会に臨む小渕優子選対委員長=10月23日午後、国会内(鴨志田拓海撮影)装いは知恵であり、美は武器であり、謙虚さはエレガンス─。世界的なファッションブランド「シャネル(CHANEL)」の創業者、ココ・シャネルが残したこの言葉は、政治の世界にも当てはまる。岸田文雄首相を揶揄(やゆ)する「増税メガネ」ではないが、数年に一度の国政選挙で当選できなければ失業の憂き目にあう国会議員にとって、地元の支援者や有権者、SNS(交流サイト)も含めた世論に自分がどう映るかは政治生命を左右しかねない。そうした観点で今注目の4人の女性議員について、今回、記者独自の視点で考察した。 あらかじめ断っておくが、記者が考察の対象にするのは外見的な美しさではない。ある程度の年齢を過ぎた人間は、その人の顔つきそのものが「履歴書」といわれるように、それぞれの政治家の装いや振る舞いは、その日の体調や気分だけでなく、生き方