タグ

ブックマーク / note.com/horishinb (9)

  • ただ一点だけに限り、憲法改正をしてはどうでしょうか?|弁護士ほり

    はじめに 憲法改正の是非や内容についての議論はいろいろありますが、ここで一つ、与野党を問わず、あまり異論がなさそうな憲法改正案を提案してみましょう。 それは、国会の自主召集を認めるようにするという改正です。 今の憲法では、国会は自分では召集を決められない! 日国憲法では、国会を召集するのは天皇の権能とされています。厳密にいうと、摂政と、臨時代行を担当する皇族も、国会の召集を行うことができますが、これも天皇の権能を代わりに行使するものです。 もちろん実際には、天皇が自分自身の独自の判断で国会を召集するわけではなく、内閣の助言と承認が必要ですから、実質的に国会の召集を決めるのは内閣です。 ここで注意が必要なのは、現在の日国憲法では、国会自身による自主的な召集は認められていないということです。内閣が召集を決めて、天皇が召集を行ったときに、初めて国会の会期を始めることができるのです。 国会の会

    ただ一点だけに限り、憲法改正をしてはどうでしょうか?|弁護士ほり
    yas-mal
    yas-mal 2022/05/05
  • 皇位継承で旧皇族が復帰する案について少し考えてみた|弁護士ほり

    皇位継承問題と男系・女系  産経新聞が皇位継承問題について、ある記事を掲載しました。産経新聞は皇位継承問題について男系継承にこだわり、旧皇族を復帰させて男系継承を維持する案を推していますが、安倍内閣から菅内閣に変わった今、政府や自民党の中枢には、皇位の男系継承に理解があるとは言い切れない人物もいるということだそうです。 ここでいう男系継承とは、わかりやすくいえば、皇位に就く人の父親を代々遡っていくと必ずどこかで過去のいずれかの歴代天皇に至るということで、この原則からはずれた天皇がこれまでのところ一人も存在しなかったことは周知のとおりです。 そして現在は、皇族の人数が少なくなっていることから、このままでは男系の継承が困難になるとされていて、女系容認(父親だけでなく母親も含めて過去の天皇につながれば良いとする考え方)でいくか、それとも皇族の範囲を広げて旧皇族(意味はこのあと説明します)の人を皇

    皇位継承で旧皇族が復帰する案について少し考えてみた|弁護士ほり
    yas-mal
    yas-mal 2022/01/13
    「養子」案って、「子供のうちから皇室で育てて、帝王学を教える&国民に皇族として認知させる」という意図みたいだけど、よく考えたら、未成年者から同意は取れないよな。
  • 皇族は「人権を制限されてる」の?それとも「人権はない」の?|弁護士ほり

    眞子さん問題で注目された「皇族の人権」 このnoteでも何度も取り上げてきた世間で騒がれている眞子内親王と小室さんの結婚もようやく正式発表となりましたが、この問題を機に、「皇族の人権」が話題になるようになりました。 これは私の著作『13歳からの天皇制』でも大きな分量を割いて論じているテーマの一つです。(まだの方はぜひお読みください) 皇族は、国民と同じ人権保障は受けられない 今回の記事では、いわば入門編として、どういう考え方があるのか、その簡単な紹介だけしてみます。 実は「人権」という言葉も人によって広い意味で使われたり狭い意味になったりして、そこが議論がかみ合わない元になったりすることもあるので、ここでは一応「日国憲法の条文により保障された権利」という意味で使うことにします。 (人間としての尊厳とか、その憲法の保障によって守るべき自然権とか、そういう意味ではないことに注意してください。

    皇族は「人権を制限されてる」の?それとも「人権はない」の?|弁護士ほり
    yas-mal
    yas-mal 2021/12/04
    A説は法治国家/民主主義/自由主義としてありえないと思う。B説の方が好きだけど、憲法に皇族について書かれていない点に矛盾がある。
  • 日本国憲法は、皇位が永遠に続くことを想定しているの?|弁護士ほり

    皇位の安定的継承 政府が、皇位の安定的継承の確保に向けた議論を行う有識者会議を設置するというニュースが報道されました。 晩婚化や少子化の波は皇室にも押し寄せており、現在、皇位を継承する可能性のある皇族(現在の制度上は男性)は、高齢の常陸宮正仁親王は別にすると、秋篠宮文仁親王と、その子の悠仁親王しかいない状態であることもよく知られています。 この皇位継承者を確保するため、一方では「女性天皇」や「女系(母方の血統だけで過去の天皇につながる)天皇」を容認すべきだという議論があり、また一方では男系を死守すべきだとして、旧皇族(第二次世界大戦後に皇族から一般国民になった、いわゆる伏見宮系統の人々。父方を遡ると南北朝時代の崇光天皇につながる)の復帰をするべきだという主張が出ていることも、この記事の読者の方ならご存じでしょう。 ただどう考えるにしても、皇位は世襲ですから、天皇や皇族が結婚して子が産まれる

    日本国憲法は、皇位が永遠に続くことを想定しているの?|弁護士ほり
    yas-mal
    yas-mal 2021/04/09
    一番極端な「皇族が集まっている場所に隕石が落ちて、女性皇族も含めて全員が亡くなる」を想定すると、摂政も置けなくて、改正皇室典範を公布できなくなるから詰む?
  • ラムザイヤー教授の「従軍慰安婦」の論文の主張ってどんな内容なの?|弁護士ほり

    議論を呼ぶラムザイヤー教授の論文 いわゆる「従軍慰安婦」問題について、ハーヴァード大学のラムザイヤー教授が発表した論文が議論を呼んでいますが、一体どのような内容なのでしょうか。 その全文は、次のリンク先で見ることができます。 https://news.yahoo.co.jp/byline/takeuchikan/20210225-00224442/ 私はこの分野の専門家でも何でもありませんが、ラムザイヤー論文を自分なりに読んでみたところ、一応何を言わんとしているかくらいは理解できたように思いますので、以下、主だった論点を整理してご紹介することにします。 なお後述のとおり、ラムザイヤー教授は歴史学者ではなく、「法と経済学」という法学と経済学にまたがる分野の研究者です。 ラムザイヤー論文の主張の中核の部分  主張の中核的な部分を要約してみると、おおむね次のとおりでしょう。 ①当事者の女性たちは

    ラムザイヤー教授の「従軍慰安婦」の論文の主張ってどんな内容なの?|弁護士ほり
    yas-mal
    yas-mal 2021/03/05
    これ、遊郭とかも含め、日本史上から「買春」の概念を無くす『画期的』な研究なのでは…。(※皮肉です。念のため)
  • 日本学術会議の会員任命拒否は何が問題か|弁護士ほり

    学術会議の会員の任命拒否問題 学問研究に関する国の機関で、実績のある研究者を会員として構成されている日学術会議が新会員として推薦した候補のうち6名について、菅首相が会員に任命しなかった問題が報道されています。 これについては既にメディアやネットで議論されていますが、一体何が問題なのか、私なりに整理してみましょう。 議論の出発点 - 総理も自由自在に任命できるわけではない まず初歩的な話になりますが、そもそも論として 「民主主義国家の機関の人事なのだから、内閣総理大臣がその人員を任命したり任命拒否したりできるのは当然だ。総理は民主的に選ばれたのだから、総理の判断に不満があるなら、次の選挙で勝てばいい」 という類いの単純な議論は通用しないことに注意してください。 民主主義の国で為政者を国民が選んでいるといっても、国民は別に独裁者や万能者を選んでいるわけではなく、あくまで憲法や法律で定めた

    日本学術会議の会員任命拒否は何が問題か|弁護士ほり
    yas-mal
    yas-mal 2020/10/02
  • 「多様性の尊重」というスローガンは捨てた方が良い件|弁護士ほり

    やたらと使われる「多様性の尊重」現在、「多様性の尊重」というスローガンは、政府の文書から個人の会話まで、至るところで目につくようになっています。経済、雇用、福祉、教育その他、あらゆる分野で「多様性の尊重」という言葉が使われるようになりました。 これについて今回の記事では、この「多様性の尊重」というスローガン自体に重大な問題があり、むやみに使わない方が良いということを説明します。(念のためいうと、「多様性を尊重すること自体がいけない」という真逆の主張をしたいというわけではありません。) 多様な「状態」を尊重すれば良いのか?まず言葉そのものを眺めてみましょう。「多様性」を「尊重」するというわけですから、当たり前の話ですがここで尊重すべきとされているのは「多様性」です。「多様性」とは物事の性質とか状態ですから、結局は何らかの性質や状態を尊重しろと言っているわけです。 学校の制服問題で考えてみる一

    「多様性の尊重」というスローガンは捨てた方が良い件|弁護士ほり
    yas-mal
    yas-mal 2020/09/21
    そうやって、スローガンを捨てさせるところまでが、混ぜっ返す連中の狙い。/『多様性』って「人間の属性の多様性」のことだよね?(性別,人種,性的指向,宗教,思想,信条…)。それを明確にするだけの話だと思うけど。
  • 【シリーズ企画】「右」から見える世界、「左」から見える世界(1)国家権力について|弁護士ほり

    先日の記事の「日で「右」と「左」が噛み合わない理由をわかりやすくイラストにしてみた」は、おかげさまをもちまして意外と好評を呼んだようです。 そこでシリーズ企画として、手のあいた時に(素人絵ですが)イラストでどんどん発表していくことにしました。 (先日も書きましたが、筆者自身は「中立」とか「中道」とか「どっちもどっち」というスタンスではありません。どの立場の方が見てもできるだけ楽しめるようにという配慮はするつもりですが、筆者なりの価値観の反映は当然あるでしょう。) 今回は、「国家権力」というものが、「右」側から見た場合と、「左」側から見た場合で、どれだけ違って見えるのかをイラストにしてみました。煩わしさを避けるため、詳しい解説はつけていません。 1 「右」から見える世界 2 「左」から見える世界 なお、どちらかといえば右派的な立場の人から、「日の左派の人は、どうして国防や国家権力というも

    【シリーズ企画】「右」から見える世界、「左」から見える世界(1)国家権力について|弁護士ほり
    yas-mal
    yas-mal 2019/06/16
  • 日本で「右」と「左」が噛み合わない理由をわかりやすくイラストにしてみた|弁護士ほり

    はじめに 日で思想的な立場の「右」と「左」で話が噛み合わないと感じられる要因の一つは、「国家の原点」についてのイメージが共有されていないという点があると考えられます。 細かい理屈は抜きにして、今回はこれをわかりやすく(下手くそな殴り書きの)イラストでまとめてみましたので、ご覧ください。 アメリカの場合 まずアメリカの場合はどうか。右も左も、国家の原点はアメリカ独立革命というか、独立宣言であるということについては認識が共有できているのではないでしょうか。(星条旗の絵がいい加減ですが、ご容赦を。) フランスの場合 お次はフランスです。フランスで右も左も共有できている国家の原点といえば、やはりフランス革命でしょう。もちろんフランス革命より前にもフランス王国があったのですが、それは「前史」のような感じで、やはり現代につらなる国家の原点をフランス革命に置くという点は、左右問わず共有されていると思わ

    日本で「右」と「左」が噛み合わない理由をわかりやすくイラストにしてみた|弁護士ほり
    yas-mal
    yas-mal 2019/06/16
  • 1