厚生労働省は先日、医師の残業時間の上限を「年1900〜2000時間」とする制度案を示した。 年2000時間とは、月に167時間、週に38時間だ。 一週間に38時間の残業時間は、想像がつくだろうか。月曜〜金曜までの週5日勤務とすると、1日7時間36分の残業となる。勤務時間ではなく、残業だ。 9時〜17時の勤務の場合、朝7時〜夜22時36分まで働くということだ(上限いっぱいの場合)。 ここまで考えて、外科医である筆者は「ああ、とてもリアルな数字だ」と感じた。 病院勤務医で、内科や外科など忙しい科では7時〜22時36分はとても自然だからだ。 なぜ医者はこれほど忙しいのだろうか。 そもそもなぜ医者は忙しいのか?医者が忙しい理由はなんだろうか。なぜ超長時間労働なのだろうか。 一般的なイメージでは、白衣を着て椅子に座り、「今日はどうしましたか」と話しているのが医師だろう。 しかしそれは開業医で、多くの