子宮がなくても出産を望んでいる女性への子宮移植について、産婦人科医らでつくる「日本子宮移植研究会」が17日、国内での実施に向けた指針をつくることを決めた。海外では取り組む国もあり、指針が完成すれば、日本でも一定のルールのもとに道が開かれることになる。 動物実験などの研究を進めてきた慶応大と東京大、京都大のチームが指針のたたき台をまとめ、17日公表した。チームのメンバーは研究会にも所属している。研究会は、新たに設ける予定の倫理委員会でたたき台の内容を検討し、正式な指針を作成する。 たたき台には、①移植を受けるのは生まれつき子宮がなかったり、がんなどの治療で子宮を摘出したりした女性を想定②子宮の提供者は、移植を受ける女性の母親らのほか、心停止した女性や脳死となった女性を想定③提供は自発的な意思によらなければならない④営利目的による子宮の売買あっせんを禁止する――などが盛り込まれた。 指針ができ
家族が脳死になり、臓器提供の意思表示をしていなかった時、あなたはどうするか――。4割が提供に「承諾する」と考えていることが、内閣府の「臓器移植に関する世論調査」で分かった。自分が臓器提供するか否か、意思を示している人は1割程度だった。 調査は、全国の20歳以上の3千人を対象に今年8〜9月に行い、1855人から回答があった。 2010年の臓器移植法改正で、書面での意思表示がなくても、家族の承諾があれば、小児を含む脳死の人から臓器提供ができるようになった。法改正後、初の調査で、こうした内容を約7割が「知っている」と回答した。 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら
国立成育医療研究センター(東京都)は4日、今年6月に富山大病院(富山市)で、国内で初めて6歳未満で脳死と判定された男児から肝臓移植を受けた10歳未満の女児が同日、退院したと発表した。 肝不全だった女児は6月15日から同16日未明、男児から提供された肝臓の移植手術を受けた。肺炎などを患ったが、強い拒絶反応はなく順調に回復。退院後は1、2カ月で学校に通えるようになるという。 女児の家族は「ドナーさん、ご家族の方々はじめたくさんの方たちの力をお借りして、今日という節目を迎えられた。命をつないでいただいたことに改めて、感謝いたします」などとするコメントを寄せた。主治医で同センターの笠原群生(むれお)臓器移植センター長は「小児の脳死の臓器移植はまだ少ないが、今後も多くの子どもたちが助かるように(移植の)数を積み重ねていきたい」と話した。
脳死と判定された6歳未満の男児からの臓器摘出手術が行われた富山大病院=富山市で2012年6月15日、小松雄介撮影 富山大病院(富山市)で、改正臓器移植法に基づき初めて脳死と判定された6歳未満男児からの脳死移植で、同病院がこの男児について、児童相談所に虐待の有無を照会したところ、個人情報であることを理由に、いったん回答を断られたことが関係者への取材で分かった。同法では18歳未満の臓器提供について、虐待がないことを条件としている。重要な確認手段である児相との連携がつまずきかけた形で、小児からの脳死移植での課題が浮かび上がった。【畠山哲郎】 同法で認められた15歳未満からの脳死移植は2例目だが、病院と児相の連携で問題が明るみに出たのは初めて。 男児は今年6月初旬、脳に十分な酸素が行かずに機能が損なわれる低酸素性脳症を発症。同月7日、主治医から「重篤な脳障害をきたしている」と告げられ、家族が臓器提
臓器摘出時に「脳死」の患者が動くって、 本当ですか? 朝日 俊男(医療文化研究センター) 「脳死」・臓器移植を問う市民れんぞく講座2001/12/ 8より はじめに 「臓器摘出時に『脳死』患者が動くって本当ですか?」という題でお話しさせて頂きます。話の前半で、「脳死」患者はどのように動くのか、そして今の神経科学ではその動きがどう説明されているか、などについて、「脳死」が発見・発明されて約30年あまり経った現在での医学的なお話をします。 後半で「脳死」問題の背後にある思想にふれます。「脳死」患者が生きているのであれば人間としての権利がありますが、死んでいるのであれば基本的人権もない単なる物となりますから、法的にみてまったく違う立場に置かれることになります。このように「脳死」は医学的な概念としてだけ考えることはできません。社会的、政治的、文化的に「脳死」という思想がどういう役割を
一部に正常に表示されないページ(ページ上部が見えない等)がありましたが、 修正は終わりました。 News2015-3に 臓器提供プロセスにより家族に心理的揺らぎ生じる 看護学科教員が論文 「ドナーファミリーを讃え、臓器摘出による外観の変化は無いと説明せよ」 心臓移植回避例 に鈴木論文を追加 法的「脳死」臓器移植レシピエントの死亡見込み例統計は、 2015年以降は臓器移植死ページに表形式で掲載します。 ページ配置を変更しました。 脳死判定関連の複数のページを脳死判定廃止論以下に掲載していましたが、 ホームから一覧できる位置に移しました。 また終末期医療以下に掲載していた安楽死or尊厳死or医療放棄死、終末期医療費、救急医療における終末期医療のあり方に関するガイドライン(案)への意見も、 ホームから一覧できる位置に移しました。 ヒットカウンタ68,422
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