危険運転致死傷罪の適用範囲の拡大を求める重大な交通事故の遺族らの声を受け、法務省は4日、無謀運転の刑罰について新たな法整備を行うことを明らかにした。今月7日に開かれる法制審議会に諮問する。 法制審には▽危険運転致死傷罪の適用範囲を拡大する▽「準危険運転致死傷罪」のような新たな罪名を設ける▽過失事故の法定刑を上げる−−といった選択肢も含めた法整備を検討してもらい、早ければ来年の通常国会での法改正を目指す。 無謀運転を巡っては、今年4月、京都府亀岡市で集団登校中の児童ら10人がはねられて死傷する事故が発生。車を運転していた少年が無免許で居眠りをしたとされたが、法律の構成要件を満たさないとして危険運転致死傷罪(最高刑・懲役20年)が適用されず、自動車運転過失致死傷罪(同・懲役7年)などで起訴された。 これに対し、署名活動などを行って危険運転致死傷罪の適用を求めていた遺族らが、他の無謀運転事故の遺