「尊厳死」-人のやすらかな自然の死についての考察―の 公表について 終末期の医療については、厚生労働省の「人生の最終段階における医 療の決定のプロセスに関するガイドライン(平成19年5月(改訂平成27 年3月))や各種関係団体からのガイドライン等が示され、昨年は尊厳死 に関する法律化の動きもありました。近年、終末期医療に関する訴訟案 件はほとんど見られないようになりましたが、医療の現場では胃瘻の設置 や延命治療の是非等、医療従事者として取るべき方法に困惑する場面も あると考えます。日本病院会では倫理綱領を定めており、その中で「5. 我々は人の自然な死に思いをいたし、緩和医療を推進し、誰もが受容し うる終末期医療を目指す」としておりますが、倫理委員会ではその議論を さらに深め、この度、いわゆる「尊厳死」に関する考察としてし、別添の 「尊厳死」-人のやすらかな自然の死についての考察―をまとめま