●マルチコア時代になってCPUの周波数は60%に低下 マルチコア時代は、低周波数の時代でもある。IBMという例外を除けば、ほとんどのパフォーマンスCPUは、比較的低い動作周波数で複数のCPUコアを載せる方向へと向かっている。下のスライドは、8月20日から米スタンフォードで開催されたハイパフォーマンスチップのカンファレンス「HotChips 18」でのIBMのキーノートスピーチにあったスライドだが、「あのGHzはどこへ行った」というのは、多くの人が抱いている疑問だ。 終わりなきGHz追求からの転換が、もっとも典型的だったのはIntelだ。Intelの現在のCPUの動作周波数は、2002年頃までの予測を大きく下回っている。もともとの計画では、Intelは90nmプロセスの「Tejas(テハス)」で4.4GHz~5GHz、Tejasの65nm版は5GHz以上からスタートする予定だった。しかし、I