2014年10月、ワシントン大学のNiel Richards法学部教授は、同大のJonathan King氏との共同論文「ビッグデータとプライバシーの将来像(Big Data and the Future for Privacy)」を発表した。示唆に富む本論文の要旨を整理してみたい(以下の内容は本稿の流れにおいて翻案している部分があるため、正確には原論文を参照していただきたい)。 従来、プライバシーとは個人の秘密を保持することだと整理されてきた。しかし、現実にはプライバシーは“完全に秘密”と“すべて公開”の中間状態にある。このため、個人情報を上記の2つの状態の間のどのあたりに位置づけるのかという情報取扱いのルールをプライバシーと位置付けることが適当だとしている。つまり、プライバシーとは個人情報の取り扱いのルール(information governance)とみることができる。また、このよ
![ビッグデータとプライバシーの将来像 - タニワキ日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/128650fe8b6f3a16e852fa103f93db4ab031e47f/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fy%2Fyasutaniwaki%2F20141226%2F20141226215712.jpg)