さて、久しぶりにHDDの話でも。 といっても最近新展開もなく、正直全然面白くないんですが、まぁ定期ネタということで。 ♯Seagateが10TBをいきなりあの値段で出すとは正直思っていなかった、ぐらいか。 ということで、最近ではSSDに押されまくって全く面白い展開の無いHDDの、ここ数年の展開見込みを見てみましょうか。 勿論当方の予想が多分に入っているので、その辺りはご理解下さいな。 1◆容量単価はもう(暫くは)下がらない 理由はというと、垂直磁気記録の限界だからです、はい。 今までの容量単価の低下は、極論言えば物理的な構造をそれ程変えずに詰め込めるデータ量が増えていたことによって実現されていたもの。 もうこれが限界なんですわ。 これ以上容量を増やそうとしたら、物量で行くしかないんですよ。つまり原価が下がらない=価格も下がらない。 後継と目されていた熱アシスト記録については、テストプロダク
さて、ついにアキバにSMR採用HDDの現物がでてきたが、そろそろSMR HDDについてつらつらと書いておきますか。 以下に目を通していただければ、個人的にSMRが「スジが悪い」と言い続けているのも納得していただけるのではないかと。 最初にネタばらしてしまうと、実は、SMR HDDとSSDとでは動作原理は結構似ていたりするんですな。 そしてそれこそが個人的にSSDをあまり信用していない理由でもあったりするのだが、まぁどの辺りが似ているかについては後で。 ◇ まず、SMR HDDとは何ぞやということで。超粗っぽく言うと 「読み込みは4KB単位だが、書き換えが原則256MB単位でしか出来ないHDD」 ということで。さすがにこれだけ粗っぽ過ぎるんで、もう少し細かく言うと、以下のように。 ・SMR HDDでは256MB=65,536セクタを1ブロックとして扱う。 ・読み込みは従来と同じように1セクタ
ブレイクスルーにはヘリウムしかなかった HGSTは、5月1日に秋葉原のPCショップ「オリオスペック」で、ユーザーとのミーティングイベントを開催した。イベントでは、HDDとSSDの開発者が、ヘリウム充填HDDの開発経緯とメリットの紹介に加えて、まもなく出荷を開始する予定のNVM対応SSDの概要について説明した。 HGSTの木下尚行氏は、ヘリウムガス充填HDDについて開発経緯と仕様的な優位点を紹介した。2007年に将来予想されるストレージ需要の成長率とそれまでのHDDにおける容量増加率を比べて、求められる容量に対してHDDの容量増加ははるかに少ない状況から、記憶密度とは別の方法によるブレイクスルーの道を探り、HGSTの別部署がヘリウムガスを利用していることからヒントを得て開発に取り組んだという、きっかけを紹介した。 分子のサイズが小さくて軽いヘリウムガスを使うことで、空気を充填する場合と比べて
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