Unisonの人の論文。Unisonてのはファイルとディレクトリ構造の同期を行うツールで、この論文はUnisonの定式化を行うというもの。 http://www.cis.upenn.edu/~bcpierce/papers/unisonspec.pdf まずは関連研究との比較でこれが結構面白い。言うまでもなく、同期に関する既存研究はいっぱいある。だがほとんどのツールではoperationalな意味論から同期を定義している、ってのがこの論文の指摘。operationalというのは、ファイルを編集したとか、移動したとか、作ったとか消したとか、そういうファイルシステム上のオペレーションがわかっていて、それをどう順序付けるかというもの。だけどUnisonではこのアプローチを採用しない、というかできない。 なぜか。Unisonが独特なのは、複数の動作環境をはじめから念頭に置いていることと、ユーザレベ