時代は「若者はけしからん」から、「若者はかわいそう」論に変わりつつある〔PHOTO〕gettyimages 生まれた時点で借金8309万円 「経済成長も、世界の注目を集める革新的な発明も、これからの日本で起こるとは思えない。ですから、若者たちは『経済的に豊かになる』という価値観を捨て始めました。これまでは親と同等か、あるいはそれ以上に経済的に豊かな暮らしを送るのがひとつの目標でしたが、『もう親を越えるのは無理だし、地元で仲間と楽しく過ごそう』と、価値観の転換を図っています」 元フリーターで、若者の生きづらさをテーマにした共著もある、津田塾大学の萱野稔人准教授は、若者が置かれている状況をこう説明する。 若者たちが経済的な豊かさを諦めるのも無理はない。彼らが今後、どれだけの経済的負担を強いられるかはデータや試算をみれば一目瞭然だ。 2月6日、年金に関する内閣府の衝撃的な試算が明らかになった。現
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