2012年03月31日15:20 カテゴリ本 江田憲司氏のマインドコントロール 消費税の増税法案が閣議決定され、いよいよ国会で審議が始まるが、永田町で行なわれている増税論議は、経済学的には理解不能なトンデモの類だ。その集大成が本書で、江田憲司氏(みんなの党幹事長)は次のような財務省のマインドコントロールを否定する。国債は子どもや孫たちへのつけ回しではない! 国家の財政を家計にたとえるのは大間違い 「国の借金はGDPの2倍」? それがどうした! デフレ下で増税しても、税収は上がらない1はなつかしい「内国債は将来の負担にならない」という新正統派の議論で、一種のトートロジーである。税金を取られるのも国債を買うのも政府への資金移動という点で同じだと定義すれば国債も税金も同じだが、こんな話は全国民が永遠に生きるときしか成り立たない。そもそも将来の増税が負担増ではないのなら、現在の増税も負担増ではない