ベルリン・フィルとのリハーサルを終えてほっとした表情を見せる佐渡裕さん=ベルリンのフィルハーモニーで2011年5月19日、出水奈美撮影 【ベルリン出水奈美】指揮者の佐渡裕さん(50)が20日午後8時(日本時間21日午前3時)に開演するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会で初めて指揮台に立つ。日本人指揮者の出演は、近年では小澤征爾さん(75)しかいない。世界最高峰のスーパーオーケストラへのデビューを前に19日、ベルリン・フィル本拠地のフィルハーモニーでリハーサルに臨んだ。 「こんな音、聴いたことないというすごい音が鳴る。世界一の集団なんだとつくづく感じる。音楽の神様がついていると思うし、もう『たまらん!』って感じ」。指揮台を降りた直後、佐渡さんは興奮したように話した。 京都市出身。89年に仏・ブザンソン指揮者コンクールで優勝後は主に欧州で経験を積んだ。兵庫県立芸術文化センター芸術監