先日、某民間テレビ番組で、厚労省の統計不正をめぐる一連の事案を巡って、与野党の厚生労働大臣経験者二人の「対決」討論を見ました。司会は田原総一朗氏。見応えありました。このテーマは、直接対決の個人戦(この番組)、政党間同士の団体戦(予算委)との二つの側面があると思われます。私のみるところ、軍配は個人戦では長妻昭氏に挙げざるを得ませんでした。片方の相手・塩崎恭久氏はそれなりに防戦に務めていましたが、やや問題すり替えが目立っていました▼ただ、野党側の予算委における追及ぶりはお世辞にも鋭いとは言えず、田原氏のその角度での指摘に対し、長妻氏も不承不承ながら認めていました。この問題の発端は、厚労省の役人の統計に携わる仕事そのものへの意識の低さにあると思われます。厚労省の仕事の中で、物事のベースをなす材料集めが杜撰であることの根源は、皆があまりにも誇りを持てない仕事だったということでしょう▼つい先程大臣に