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ブックマーク / synodos.jp (43)

  • コロナ禍と日本経済――「財政ファイナンス」について考える/中里透 - SYNODOS

    新型コロナの感染拡大の影響をうけて大きく落ち込んだ景気は、4-6月期に底を打ち、回復を続けているものとみられる。もっとも、足元の消費の動向などを均してみると、回復の動きは緩やかなものにとどまっている。感染の再拡大への懸念や感染防止に向けた特別な対応が求められていることもあり、経済活動がコロナ前の水準を回復するまでには数年を要することとなるだろう。 ここで留意が必要なのは、世界経済の減速と消費増税の影響で、景気はコロナ前からすでに落ち込んだ状態になっていたということだ。新型コロナの感染が収束しても、その時点で消費税率が8%に戻るということはないから、増税の影響は引き続き消費を停滞させる要因として残り続ける。消費税率が8%に引き上げられた2014年4月以降の局面についてみると、3年近くにわたって消費が停滞し景気の停滞感が強まった。 こうした中、新型コロナの影響で家計が急変した世帯や売り上げが大

    コロナ禍と日本経済――「財政ファイナンス」について考える/中里透 - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2020/08/19
    巷間における財政ファイナンスの議論は、「これは財政ファイナンスだ!」って言えたらそれで議論の勝ち負けがつく、絶対にわるいものだ、っていう児戯だからな。巷間といえ、偉い経歴の人にもそんな感じのいるけど。
  • 商品券より日銀券――簡素で効率的な給付について考える/中里透 - SYNODOS

    4月上旬にも決定が予定されている緊急経済対策のとりまとめに向けて、活発な議論が展開されている。中には和牛商品券(お肉券)や国産魚介券(お魚券)の発行を求めるユニークな提案もあって、これには批判の声も寄せられているようだ。 感染のさらなる拡大と景気の急速な悪化が懸念される中で、はたしてこのような議論をしていてよいのかということはもちろんあるが、とはいえ和牛券や魚介券のことを一笑に付すことはできない。新型コロナウイルス感染症(以下、「新型コロナ」という)の感染拡大をうけて不要不急の外出や宴会などの自粛が求められるようになったことから、飲店の来店客が大幅に減少し、高級な材に対する需要も大幅に減少しているからだ(3月9日に公表された2月分の景気ウォッチャー調査によれば、飲店の業況判断DI(方向性)は39.8から16.0に急落している)。 有識者の中には現金給付などの「バラマキ」ではなく、真に

    商品券より日銀券――簡素で効率的な給付について考える/中里透 - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2020/03/31
    3月21日に内閣府の会合(「新型コロナウイルス感染症の実体経済への影響に関する集中ヒアリング」)では、日本百貨店協会からクーポンや商品券など消費に直接回る対策を検討してもらいたいとの要望が寄せられた。
  • 天候不順と消費増税――2013年に逆戻りするアベノミクス/中里透 - SYNODOS

    2月17日に公表されたGDP速報値(1次速報値)では、昨年10-12月期の実質成長率が年率換算で6%を上回る大幅なマイナスとなった。この落ち込みについては台風と暖冬の影響が大きいとされている。 もっとも、この説明を額面通りに受け取ることはできないかもしれない。消費税率が8%に引き上げられた2014年には、増税後の景気回復の遅れが冷夏のためとされていたが、その後2年以上にわたって消費の停滞が続くなど、天候不順による一時的な要因では説明できない状況が生じたからだ。 そこで、稿では最新のデータをもとに足元の景気の動向を確認し、今後の道行きについて考えてみたい。稿の主たるメッセージは、 ・消費や生産などのデータからは、昨年(2019年)10-12月期の景気の落ち込みの主たる要因が台風や暖冬であるとの見方は支持されない ・最近公表された経済指標の中には、足元の生産・消費や景況感が2013年の水準

    天候不順と消費増税――2013年に逆戻りするアベノミクス/中里透 - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2020/02/19
    19年10月にはいずれの地域においても鉱工業生産の低下がみられたが、11月については台風の被害が大きかった関東でほぼ横ばいとなったのに対し、台風の被害が小さかった近畿において生産活動の低下が顕著となっている。
  • 日本のプラスチックごみの行方を知って、冷静な議論を/小野恭子 - SYNODOS

    このところ、海洋プラスチックごみが海の生物などに与える影響に注目が集まっている。このため、使い捨てプラスチックの代表格とされるレジ袋が全面的に有料化されることになったという。しかし、この因果関係、何かおかしくない?と違和感を持った。 海洋プラスチックごみは、海岸で、または、海中に漂っているうちに摩耗して、マイクロプラスチックになる可能性がある。そのため、海に流出するのを極力防ぐことが重要である。そのため、プラ製レジ袋をもらわず、ペットボトルの飲み物を買わないという行動は一定の意義があると思う。しかし、海洋プラスチック問題解決のため使い捨てプラスチックの使用量を減らす、まずはレジ袋削減から取り組むと言われると、ちょっと待てよ、という気がしたのだ。 ここでは日は海洋プラスチックごみをどのくらい排出しているのか、そして日のプラスチックごみはどのように処理されているかをまとめ、プラスチックリサ

    日本のプラスチックごみの行方を知って、冷静な議論を/小野恭子 - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2019/11/12
    レジ袋対策に政策リソースを振分けると他の対策が出来なくなる、のでないなら、レジ袋の割合が小さいことの強調はあまり意味ないのでは。環境負荷の大きな代替行動を引起こすかや、利便性低下に見合うかの方が重要で
  • 消費増税は乗り越えられるか――消費増税集中点検会合(仮)/中里透 - SYNODOS

    10月1日に消費税率が10%に引き上げられた。これまでのところ、軽減税率やポイント還元をめぐる店頭での混乱やキャッシュレス決済の利用者の反応などに焦点が当てられているが、やや長い目で見ると、今回の消費増税が景気にどのような影響を与えるかが注目される。そこで、稿ではこの点について、前回引き上げ時(2014年4月)の経過なども踏まえつつ考えてみることとしたい。 稿の主たるメッセージは、 ・消費増税の影響の見極めには3か月ないし半年程度の期間を要する。2014年4月の引き上げの際も、増税直後は景況感が改善に向かい、「増税の影響は想定内」との見方が少なくなかった。見極めに時間を要するのは、影響の判断に必要なデータの公表に一定の時間的なラグがあることに加え、増税に伴う負担増が認識されて消費行動に変化が生じるまでに一定の時間がかかることによる。 ・消費増税の影響については駆け込み需要と反動減に焦点

    消費増税は乗り越えられるか――消費増税集中点検会合(仮)/中里透 - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2019/10/12
    2014年を振り返ってみると6月頃までは「消費増税の影響は想定内である」との受けとめ方が多く、影響は思いのほか軽微であるとの見方もあった。外食売上高も4月、5月に前年を上回って推移。楽観的ムードが漂った。
  • 実質賃金と毎月勤労統計をめぐるQ&A 参考値の前年比は▲0.3%(試算)/中里透 - SYNODOS

    実質賃金と毎月勤労統計をめぐるQ&A 参考値の前年比は▲0.3%(試算) 中里透 マクロ経済学・財政運営 経済 #実質賃金 毎月勤労統計の「不正調査」をめぐる問題に関して、昨年(2018年)の実質賃金の前年比がプラス・マイナスいずれだったのかということが大きな注目を集めている。国会では連日この問題が議論され、「参考値」(共通事業所の実質賃金のデータ)の開示が強く求められている。こうした中、2月22日には名目賃金の「実質化をめぐる論点」を審議するための検討会が厚生労働省に設置された。そこで、以下ではこの問題についてQ&形式で論点整理を行ってみることとしよう。 Q1.いま話題となっている2018年の実質賃金(参考値(共通事業所系列))は、実際のところどのような状況となっているのでしょう? A1.厚生労働省からは18年通年の参考値のデータは名目・実質ともに公表されていませんが、すでに公表されてい

    実質賃金と毎月勤労統計をめぐるQ&A 参考値の前年比は▲0.3%(試算)/中里透 - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2019/02/25
    そもそも労働時間を合わせて見ないと。平均労働時間が減った分だけ平均月給が下がるのはまあ当然なわけで。その平均労働時間が減ったのも、個々人で減ったというより時間の短い業種などで人が増えた影響だろうし。
  • 実質賃金についてどのように考えるか?――「統計不正」と「実感なき景気回復」のあいだ/中里透 - SYNODOS

    実質賃金についてどのように考えるか?――「統計不正」と「実感なき景気回復」のあいだ 中里透 マクロ経済学・財政運営 経済 毎月勤労統計(厚生労働省)をめぐる問題が大きな注目を集めている。この問題は「統計不正」という言葉で一括りにされることが多いが、統計処理の「不正」をめぐる報道には誤解もみられる。そこで、稿ではこの問題について、実質賃金をめぐる議論を中心に論点整理を行うこととしたい。稿の主たるメッセージは、 ・この「不正」をめぐる問題は、統計調査の手続きをめぐる行政上の問題と統計データの処理そのものの問題を分けて議論するほうが話の見通しがよくなる。 ・昨年(2018年)の実質賃金の伸び率(対前年比)に注目が集まっているが、18年の実質賃金の話はやや強調され過ぎというきらいがある。実質賃金が大きく下がったのは13年の年央から14年の春にかけてであり、その背景には円安と消費増税に伴う物価上

    実質賃金についてどのように考えるか?――「統計不正」と「実感なき景気回復」のあいだ/中里透 - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2019/02/18
    年間の共通事業所ベースの実質賃金を計算する統計技術的な問題はあるよ。月次と年間では「共通」する部分が違ってくる。月次ごとの共通事業所での数字を年間足し合わせのか、2年間通した共通事業所だけ見るか。
  • 消費増税は「確定」したのか――「19年10月10%」について考える / 中里透 / マクロ経済学・財政運営 | SYNODOS -シノドス-

    先月10月15日の臨時閣議で、安倍総理は2019年10月に消費税率を10%に引き上げることを表明した。このことは新聞やテレビで広く報じられ、大きなニュースとして受けとめられたが、この「表明」が意味することについての認識はさまざまであり、必ずしも共通の理解が得られているとはいえない状況にある。 この閣議での「表明」に際しては、消費税率の引き上げに伴う家計の負担軽減策や反動減対策などについても言及がなされたが、このような対策として検討が進められているものの中には、公平・中立・簡素という租税の基原則からみて妥当とはいえないものも含まれている。 そこで、以下ではこれらの問題について、これまでの議論の経過を踏まえつつ、論点整理を試みることとしたい。稿の主たるメッセージは、 ・10月15日の「表明」の前後で消費税率引き上げに対する安倍総理のスタンスに不連続な変化が生じたわけではない。19年10月の

    消費増税は「確定」したのか――「19年10月10%」について考える / 中里透 / マクロ経済学・財政運営 | SYNODOS -シノドス-
    yasudayasu
    yasudayasu 2018/11/08
    内容にそう異論はないのだけど、公平・中立・簡素という基本原則、緻密な根拠の上に作り出された絶対の正義というほどではないのであまりそこからの逸脱を強調されると、逆に説得力が弱まる感じを受けてしまう。
  • 金融政策決定会合の「総括的検証」――物価はなぜ上がらないのか part2/中里透 - SYNODOS

    7月30、31の両日に開催された金融政策決定会合での議論を経て、日銀行は金融政策の変更を決定した。今回の決定は新聞などで大きく報じられたが、その趣旨については見方がかなり分かれているようだ。そこで、稿では今回の金融政策決定会合の「総括的検証」を行うとともに、5年半にわたる異次元緩和の来し方行く末について考えてみることとしたい。稿の主たるメッセージは (1)日銀行の現行の金融政策の枠組み(長短金利操作付き量的・質的金融緩和政策)は、その名称とは裏腹に、市場に供給する資金量をコントロールする「量的緩和政策」とはなっていない。金融政策の運営はすでに金利を操作対象とする枠組みに移行しており、「日銀はどんどんお札を刷って、際限なくおカネをばらまいている」という異次元緩和のイメージは大きく修正される必要がある。 (2)今回の政策変更の主たる目的は、「円債村の過疎対策」(国債市場における市場機能

    金融政策決定会合の「総括的検証」――物価はなぜ上がらないのか part2/中里透 - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2018/08/28
    この5年半を見渡した場合、物価はつねに弱い動きが続いてきたわけではないことに留意が必要である。消費者物価上昇率は、2014年の春には消費税の影響を調整してもなお1%台半ばに達する局面があったわけである。
  • なぜ沖縄の若者たちは、地元と暴力から抜け出せないのか?/打越正行氏インタビュー - SYNODOS

    沖縄の下層の若者たちは、剥き出しの暴力に支配された地元や職場からなぜ抜け出せないのか? それは生活様式や「文化」の問題ではなく、産業構造や経済の問題だと語る打越正行氏に話を伺った。(聞き手・構成/芹沢一也) ――打越さんの研究について教えてください。 私は、若者文化、なかでも暴走族、ヤンキーの若者の文化について研究しています。そうした若者たちと活動をともにし参与観察をしたり、彼らに生活史インタビューを行ってきました。 暴走族のバイク倉庫に通い、建築現場で一緒に汗を流しながら、彼らの生活と仕事について調べるんですね。そのなかで、彼らが建築業や風俗経営業、違法な就労などといった、厳しい生活や仕事になぜ就くようになるのか、つまり沖縄の下層若者の就労をめぐる再生産過程に関心を持ちました。 沖縄には「ゆいまーる」という、相互に友好的に助け合う「つながり」があるといわれます。ところが、調査を進めていく

    なぜ沖縄の若者たちは、地元と暴力から抜け出せないのか?/打越正行氏インタビュー - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2017/09/16
    暴走族のバイク倉庫に通い、建築現場で一緒に汗を流しながら、彼らの生活と仕事について調べるんです。そのなかで、沖縄の下層若者の就労をめぐる再生産過程に関心を。下層の若者たちの基盤には「地元」がある。
  • 「いのちの大切さ」を説くだけでは子どもは救えない/精神科医・松本俊彦氏インタビュー - SYNODOS

    小中高等学校で行われる自殺予防教育いじめ防止教育では、しばしば「いのちの大切さ」や「生命誕生の素晴らしさ」が説かれる。こうした道徳教育には「困難な状況にある子どもをますます追い詰める」「大人の自己満足に過ぎない」などの批判も多いが、なぜ問題なのか。生きづらさを抱える子どもたちには、どのように接したら良いのだろうか。精神科医の松俊彦氏に伺った。(聞き手・構成/大谷佳名) ――昨年、『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』(メタモル出版)が出版され、その中の松先生の原稿がネット上でも公開されました。ここでは、公益社団法人 誕生学協会が行っている授業の問題点について書かれていますが、今さまざまな学校において似たような「いのちの授業」が行われているようです。まず、この原稿への反応はいかがでしたか? 「いのちの大切さ」を説くことによって全ての子どもが励まされるわけではな

    「いのちの大切さ」を説くだけでは子どもは救えない/精神科医・松本俊彦氏インタビュー - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2017/06/24
    親から「あんたなんか産まなきゃよかった」と言われているような子は「『いのちが大切』だったら、なんで自分だけこんな目に合うんだろう」と、ますます孤立感に苛まれ、周りに助けを求められなくなってしまいます。
  • 「妊娠しやすさ」グラフはいかにして高校保健・副教材になったのか/高橋さきの - SYNODOS

    高等学校向けの保健体育副教材「健康な生活を送るために」(改訂版)(以下「副教材」と称する)は、はなばなしく登場した教材だった。 2015年3月に閣議決定された「少子化社会対策大綱」では、「学校教育段階において、妊娠・出産等に関する医学的・科学的に正しい知識を適切な教材に盛り込む」ことがうたわれる。「妊娠・出産に関する医学的・科学的に正しい知識」についての理解の割合が、先進諸国の割合が約64%であるのに、現状(2009年)の日では34%しかないというのである。 そこで、「認可保育園の定員拡大」や「ひとり親家庭への支援」などと並び、「妊娠・出産に関する医学的・科学的に正しい知識」を2020年までに70%に上げることが数値目標として掲げられた。 その「医学的・科学的に正しい知識」を盛り込んだのが、今回の副教材だったわけだ。 8月21日の会見で有村少子化相から、「この啓発教材は、8月下旬以降に全

    「妊娠しやすさ」グラフはいかにして高校保健・副教材になったのか/高橋さきの - SYNODOS
  • 「カジノ法案」成立――ギャンブル依存の実態と対策/田中紀子×佐藤拓×荻上チキ - SYNODOS

    「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」、いわゆるカジノ法案が今月15日に成立した。自治体や経界から経済効果を期待する声が上がる一方、ギャンブル依存症への影響、金銭の流れの透明性、国際交流など、さまざまな問題が指摘されている。今回は注目されるギャンブル依存症について専門家にお話を伺った。2016年12月7日放送TBSラジオ荻上チキ・Session22「カジノ法案が今週にも成立か!? ギャンブル依存の実態と対策」より抄録。(構成/増田穂) ■ 荻上チキ・Session22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこの

    「カジノ法案」成立――ギャンブル依存の実態と対策/田中紀子×佐藤拓×荻上チキ - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2016/12/18
    公営競技は推進と規制を同じ省庁が担当しています。これでは規制自体、そもそも無理があります。
  • 告発だけではダメ? 貧困問題の解決方法/『貧困の現場から社会を変える』著者、稲葉剛氏インタビュー - SYNODOS

    貧困の現場に長年携わり、その改革に力を尽くしてきた稲葉剛氏。その経験をまとめ、社会を変えることを呼びかける貧困の現場から社会を変える』を上梓されました。なぜ、いま貧困問題なのか。刊行の背景や現在の貧困問題に関してお伺いしました。(インタビュアー / NPO法人POSSE渡辺寛人) 渡辺 日貧困問題について考えたい、取り組みたいと思ったときに、入門的に学べる文献は、実は意外にもあまり多くありません。そこで、稲葉さんにそうしたを書いてもらいたいということで、堀之内出版とブラック企業対策プロジェクトから企画のご相談をさせていただいたのが、書を出版することになったそもそものきっかけです。 そして、書くだけではもったいないから講座にしようということで、2014年7月から「稲葉剛のソーシャルワーク入門講座」として全6回の公開イベントを開催、その内容を収録することになり、2016年9月に

    告発だけではダメ? 貧困問題の解決方法/『貧困の現場から社会を変える』著者、稲葉剛氏インタビュー - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2016/10/22
    大勢の乗客が海原に投げ出されていることへの怒りが、本来、責任を負うべき人に向かわず、先に救命ボートに乗っている人に向かっている。「あいつらはズルをしているから、ボートから降ろせ!」と。
  • ミネラルウォーターと保育園/鈴木亘 - SYNODOS

    いま、ここに120円のペットボトルのミネラルウォーターがあります。今日もとても暑く、わたしはこのミネラルウォーターを120円で買えることに心から満足をしておりますし、他の人びともやはり満足して買ったに違いありません(そうでない人はそもそも買わないから)。 一方、この水を売っている企業も、やはり、利潤を上げて満足しているに違いません(利潤が上がっていなければ、そもそも企業が存続していないから)。これがわれわれの生きている資主義経済、もしくは市場経済というものであり、水の需要者(消費者)と供給者(販売企業)がともに、市場によるこの取引によって利益を上げて、効率的に社会が運営されています。 ところが、ここで与党の政治家達が、「たかが水に120円もの高い価格をつけるとはケシカラン。低所得者にとって120円は高すぎるではないか。水は生活にとって必需品であるし、低所得者等が安心して購入できるためにも

    ミネラルウォーターと保育園/鈴木亘 - SYNODOS
  • 患者には救われる権利がある――医療用大麻の有効性/「カンナビノイドの科学」監修・佐藤均氏、編集・新垣実氏インタビュー - SYNODOS

    患者には救われる権利がある――医療用大麻の有効性 「カンナビノイドの科学」監修・佐藤均氏、編集・新垣実氏インタビュー 情報 #新刊インタビュー#医療用大麻#カンナビノイドの科学 近年、大麻を医療目的で使用する「医療用大麻」の様々な効用が明らかになり、先進国を中心に多くの国々で合法化が進んでいる。「ダメ、ゼッタイ」の根が揺らぐ中、私たちは大麻とどう向き合っていくべきなのか。『カンナビノイドの科学 大麻の医療・福祉・産業への利用』(築地書館)監修者の佐藤均・昭和大学薬学部教授と編集代表の新垣実・日臨床カンナビノイド学会理事長にお話を伺った。(聞き手・構成/大谷佳名) ――最初に「カンナビノイド」について、ご説明いただけますか。 新垣 カンナビノイドとは、「アサ(大麻草)」という植物に含まれる104種類の成分の総称です。特に知られているのはマリファナの主成分、いわゆる「ハイ」になる精神作用を

    患者には救われる権利がある――医療用大麻の有効性/「カンナビノイドの科学」監修・佐藤均氏、編集・新垣実氏インタビュー - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2016/01/26
    カンナビノイドとは、「アサ(大麻草)」に含まれる104種類の成分の総称です。いわゆる「ハイ」になる精神作用をもつ「THC」、精神作用のない「CBD(カンナビジオール)」も、カンナビノイドの一つです。
  • 結婚の名のもとに「売られる」未成年のシリア難民少女たち / SYNODOSが選ぶ「日本語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) | SYNODOS -シノドス-

    2016.01.21 Thu 結婚の名のもとに「売られる」未成年のシリア難民少女たち SYNODOSが選ぶ「日語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) 祖国でいまだに続く混沌が引き起こした残虐な惨劇によって、シリア人の家族らはヨルダンへの避難を余儀なくされた。彼らが直面している出来事のうちもっとも凄惨なことは、「結婚とそれによって得られる保護」の名のもと、未成年の娘たちを富裕層に「売り」、多くの女性が性的いやがらせや強姦の被害に遭っている難民キャンプ(アンマン北70キロに位置するザアタリー・キャンプ)での生活から娘たちを遠ざけること以外に、彼らには選択肢が残されていないということだろう。 キャンプ内で知れ渡った結婚仲介人たちは、最も美しく、若い少女たちを富裕層にあてがう役目を担っている。富裕層のほとんどは、既婚者や高年齢者だ。 仲介人の武器は、金とそれを必要とする難民家族からのニーズに

    yasudayasu
    yasudayasu 2016/01/22
    キャンプ内で知れ渡った結婚仲介人たちは、最も美しく、若い少女たちを富裕層にあてがう役目を担っている。富裕層のほとんどは、既婚者や高年齢者だ。
  • 誰が保育していくのか?――フランスの現金給付と保育ママから考える/千田航 - SYNODOS

    多彩な子育て支援 フランスは様々な子育て支援が展開されていることで有名な国である。日でも、安倍政権の新・三の矢の一に「夢をつむぐ子育て支援」が組み込まれ、今年度から子ども・子育て支援新制度が始まっている。今後の働きながら子どもを育てられる社会の実現に向けて、多彩な子育て支援の先輩であるフランスから学べることは少なからずあるだろう。 はじめにフランスで実施されている現金給付と保育サービスについて確認しておこう。日の現金給付は児童手当と児童扶養手当が該当し、育児休業給付金を含めたとしても3種類しかない。対してフランスでは、様々な現金給付がおこなれている。 たとえば、第2子以降にすべての子どものいる家族に支給される「家族手当」や、第3子以降に家族手当よりも増額される「家族補足手当」、他国の育児休業給付にあたる「子ども教育共有給付」、保育ママやベビーシッターを雇用した親に対して支給される「

    誰が保育していくのか?――フランスの現金給付と保育ママから考える/千田航 - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2016/01/21
    認定保育ママが相対的に低い賃金で働くことは、労働市場から退出する女性と高賃金で働き続ける女性だけでなく低い賃金で働く女性を労働市場に送り出すことになる。賃金格差のもとで階層化した社会を作り出す可能性。
  • 「消えた子ども」1000人超――大規模アンケートから見えてきた衝撃の事実/『ルポ 消えた子どもたち』より - SYNODOS

    「消えた子ども」――虐待や貧困などにより、自らの意思に反して社会から姿を消してしまった子ども。「不登校」として認知されていたり、保護者と連絡がとれていることで「無事」と判断されてきたこともあり、その実態はほとんど把握されてこなかった。NHKスペシャル「消えた子どもたち」取材班は児童福祉関係などの諸機関1377ヶ所を対象に、独自の大規模アンケート調査を行った。そこに浮かび上がってきたアウトラインとは? 『ルポ 消えた子どもたち』からアンケート結果をまとめた部分を転載する。 集計の結果、「消えた子どもたち」は、この10年の間に施設に保護されていただけでも、少なくとも1039人いたことが明らかになった。記録が残っていない施設や、未回答の施設があること、そもそも保護されていない子どもがいることを考えると、この結果は氷山の一角であり、相当数の子どもが社会との接点を失って姿を消し、危機に直面しているこ

    「消えた子ども」1000人超――大規模アンケートから見えてきた衝撃の事実/『ルポ 消えた子どもたち』より - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2015/12/22
    「不登校」として認知されていたり、保護者と連絡がとれていることで「無事」と判断されてきたこともあり、その実態はほとんど把握されてこなかった。
  • 五輪エンブレム問題――「パクリ」批判は正しいのか?/田中辰雄 - SYNODOS

    エンブレム問題は佐野氏のエンブレムの取り下げをもって決着し、事態は収拾に向かっている。この事件はネット上の世論が現実世界を動かした点に特徴がある。しかし、著作権侵害あるいはパクリ・盗用についてのネット上の世論をそのまま世論として受け入れることには問題がある。稿は著作権侵害についての簡単な解説を行い、この問題点を指摘する事を目的とする。 著作権侵害のハードルは高い まず佐野氏のエンブレムは他作品の著作権を侵害しているのだろうか。これについて、多くの著作権専門家は著作権侵害には当たらないだろうとしている。(注)法律の専門家の説明は専門外の人にはわかりにくいところがあるので、法学者ではない強みあるいは弱みを生かして、以下私なりの解説を述べてみよう。正確さには欠けるが、できるだけわかりやすい説明を試みてみる。エンブレムが著作権侵害にならない直接の理由は、どれくらい似ていれば侵害になるのかのハード

    五輪エンブレム問題――「パクリ」批判は正しいのか?/田中辰雄 - SYNODOS
    yasudayasu
    yasudayasu 2015/10/29
    切り口がイマイチに見える