2018年2月21日、株式会社あしたのチームが主催する「あしたの人事クラブ発足記念パーティ」&『あしたの履歴書』出版記念イベントの一環として、特別講演が催されました。一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授の楠木氏が登壇し、「好き嫌いの復権」をテーマに、これからの組織のあり方や個人の働き方について提言を行いました。本パートでは、仕事で成果を出す働き方について解説します。楠木氏が説く“無努力主義”や“努力の娯楽化”とは? 好きだからこそ「余人をもって代え難い人」になれる 楠木建氏(以下、楠木):そう言いますと、相田みつを系の話に聞こえるらしいですね。オンリーワンで良いんだよといったように。僕はまったくそういうつもりはなくて、けっこう世の中を厳しめに見ております。そんな甘いものじゃないだろう、仕事は。 だいたい、他の人ができることが普通にできるというのは、いろんな代案や他の人もいるわけで。それでは