「東大生の四人に一人が自閉症スペクトラム疑いアリ」(原文ママ) 昨年2月、東京大学の元大学院生が自身のツイッターでつぶやいた、こんなツイートがインターネット上で話題になった。自閉症スペクトラム障害(ASD)とは、対人コミュニケーション能力や想像力、社会性などに困難さがあり、限定された行動、興味、反復行動がある障害で、「自閉症」「アスペルガー症候群」などと呼ばれている障害を統合した診断名だ。 特にアスペルガー症候群は、知的能力は正常範囲かそれ以上であり、言語能力にも発達の遅れなどが見られないため、他人から理解されにくい。しかし、臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いという特徴がある。 冒頭のツイートをしたのは、三味線奏者・芸人として活動する萩原遼氏。筑波大学中退後、仕事をしつつ中央大学法学部通信教育課程を卒業、東京大学大学院法学政治