祖母の最期は、娘4人と過ごした「幸せな時間」だった #がん#在宅介護#終末期・看取り#死を見つめる#排せつの悩み 公開日 | 2019/03/19 更新日 | 2020/09/23 紫原明子 私の祖母は、バスや電車の便があまりよくない福岡の田舎町に、一人で暮らしていた。といっても、その数軒隣には祖母の娘夫婦である私の両親が住んでいて、買い物や庭の手入れ、外出先への送迎などを日常的に手伝っていた。 祖母は体が丈夫で、一度マムシに噛まれて入院したのと、糖尿病を患っていたこと以外には、病気という病気をしたことがなかった。80歳を過ぎても、当たり前のように自転車に乗って、どこまでも出かけて行く人だった。 私は今から18年前に実家を出たけれど、子どもの頃にはよく祖母の家を訪れたり、祖母がうちにやってきたりして、しょっちゅう遊んでもらっていた。子どもだった私が、学校から帰ってきてすぐに「疲れた〜」と言