【江崎道朗のネットブリーフィング 第14回】 トランプ大統領の誕生をいち早く予見していた気鋭の評論家が、日本を取り巻く世界情勢の「変動」を即座に見抜き世に問う! 6月23日は、沖縄戦終結の日。 今からおよそ30年前の学生時代、沖縄に何度も訪れたことがある。 沖縄戦、基地問題を沖縄の人たちがどう考えているのか、訊いて回ったのだ。 多くの出会いがあったが、そのなかで今でも鮮明に記憶している人がいた。それは那覇市内の繁華街「国際通り」で沖縄の衣装「かりゆし」をつくって販売しているお店を営むTさんだ。この方は両親と妹を沖縄戦で亡くしていた。Tさんは遺されたもう一人の妹を抱えて戦後、生き抜いてきたのだが、学生だった私にこう語ったのだ。 「江崎さん、私は米軍に両親と妹を殺されたんだ。それが戦争に負けて沖縄は米軍の統治下に置かれたんだ。その苦しみは本土の人にはわからないだろう」 「どういう意味ですか?」