KDDI 藤井です。国内におけるアジャイル開発の取組みはここ数年で広く認知されるようになりました。しかし、広く普及したがゆえに、アジャイル開発における目的や価値観が多様化しています。本日は、KDDIがアジャイル開発を始める上でアドバイザーとしてもご協力いただいたアジャイル開発手法における国内の第一人者、株式会社永和システムマネジメント 代表取締役社長 平鍋健児氏(以下、平鍋氏)との対談記事を掲載します。 日本企業とアジャイル開発 平鍋氏:アジャイルは2001年にアジャイル開発手法を支持する17名のメンバーによって公開された「Manifesto for Agile Software Development」をきっかけに生まれた言葉です。技術をはじめ、社会システムや会社のしくみ、取引き先との関係など様々な要素を含んだエンジニアリングのため、日本ではなかなか導入が進みませんでした。しかし、この3