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  • 第273号(2024年7月22日)「プーチンの平和」を拒絶するために 非・超大国なりのリアリズム|ユーリィ・イズムィコ

    【インサイト】「プーチンの平和」を拒絶するために 非・超大国なりのリアリズムウクライナNATO加盟をめぐる議論 ワシントンで開催されたNATO首脳会合の模様 7月9日から11日にかけて、米国でNATO首脳会合が開かれていました。 これに先立ってはNATO事務総長の交代が決まったり(現在のストルテンベルクからオランダ元首相のルッテへ)、3年連続で日韓の首脳が参加したりといったことはあったものの、ウクライナ支援に関しては今ひとつピリッとするところが少なかったように思います。 まず挙げられるのはウクライナNATO加盟問題でしょう。現在進行形でロシア戦争をやっている国をNATOに入れるわけにはいかないことは当然ですが、首脳会合前には意外とこの話が盛り上がっていました。というのも、今回の首脳会合ではウクライナの加盟に向けた「ブリッジ」、すなわち加盟への具体的な道筋を示せるかどうかが一つの焦点と

    第273号(2024年7月22日)「プーチンの平和」を拒絶するために 非・超大国なりのリアリズム|ユーリィ・イズムィコ
  • メメント盛り|ユーリィ・イズムィコ

    米をよそってください。 どんぶりか、ちょっと深さのあるお皿です。量は好きにして下さい。腹減ってる人は大盛りで。小腹がすいた程度の人はごく軽めで。 米も、こだわりにこだわったササニシキを土鍋で炊いたこだわりの銀シャリとかでなくていいです。サトウのご飯でもOK。ちなみに僕が使用したのは炊飯器の中に残っていた一昨日の米です。 その上に、牛すじ煮込みを投下します。これは横浜市中区のセブンイレブンで購入して500ワットで2分間温めたものですが、ローソンとかにも似たようなのがあるでしょう。すじ嫌いな人はすき焼きとかでもいいですね。モツ好きはモツ煮込みでもいいと思う。みんなローソンにあります。 その上に、スライスした白ネギ(好みにより1-2cm分くらいを極力薄く)をはらりと散らします。これもこだわらなくて大丈夫です。千葉のネギが望ましいことはもちろんですが埼玉とかでもいいでしょう。 最後に七味を振りかけ

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  • ウクライナ戦争の(3年目ではなく)4年目を考える あるいは「我々はどういう世界に住みたいのか」|ユーリィ・イズムィコ

    【インサイト】ウクライナ戦争の(3年目ではなく)4年目を考える あるいは「我々はどういう世界に住みたいのか」守勢に回るウクライナ軍 いよいよ2024年が始まりましたが、相変わらず状況は非常に厳しいものがあります。ウクライナ軍は全戦線で守勢に回ることを余儀なくされ、その間にロシアはじわじわと圧迫を強めているからです。 特にルハンシクとハルキウ両州のあたりではロシア軍がこれまで以上に激しい攻勢に出ようとしているのではないかとの観測が出ており、この場合、クピャンシクが焦点となるでしょう。他方、以前から懸念されていたベルゴロド方面およびベラルーシ方面からウクライナ北部に対する攻撃の再開については、今のところ顕著な兆候は見られないとISW(戦争研究所)は報告しています。 こうした中でウクライナ軍は、北東部一帯に陣地線を築き、予想されるロシア軍の大規模攻勢に備えていると見られます。昨年、ゼレンシキー大

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  • 鬱ライス|ユーリィ・イズムィコ

    氏が海外出張中なの1週間弱、娘氏と短期父子家庭生活していたんですが、「夕飯何いたい?」の問いに対して「オムライス」という答えがあったんですよね。 なるほどオムライス。 さてもオムライス。 そういえば昔はよく作ってたオムライス。 いや安いんですよオムライスは。 米、卵、玉ねぎ、細切れ鶏肉というあたりでそれなりに美味しく腹も膨れる。まだ娘氏が小さくて僕には金がなかった頃、よく作っていた。 あと氏が当時、「肉」という感じの肉をあまりべなかったので、家庭内最小公倍数として無難でもあった(その後、学生時代にやっていた登山を再開した氏はハンバーグを三枚くらいぺろっとべるようになります)。 そういうわけで超久しぶりにオムライス作ってみたんです。 玉ねぎを細かく細く刻んで炒め、鶏肉を投入し、米も投入して味付けという段になってケチャップがない。 なんか昔これのカレーバージョンみたいなことがあって

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  • ロシア非常事態省の中央司令センターで罵られた話|ユーリィ・イズムィコ

    もう10年以上前だが、僕はロシア非常事態省の中央司令センターで大声で罵られたことがある。 一緒に出張に行った日人のおっさんが傲慢な上にちょっと病気があって、どうも時々変になるのだが、それがいきなり非常事態省の中央司令センターで爆発したのだ。 巨大なモニターとコンソールが並ぶ、ロシアの防災機関の心臓部みたいな場所だ。 そこに視察に来た日人のおっさんがまだ20代の日人をいきなり大声で怒鳴り始めたから、非常事態省の職員たちも「え?何?」みたいな感じに当然なった。 僕自身もあまりのことにどうしていいか分からなかったし(何しろ20代だったから)、なんだこのやろうという気持ちと、父親くらいの歳の男にいきなり腹の底からの声で怒鳴られて怖いのと、しかし屈辱感みたいなものもあって、固まってしまった。 そのときになあ、司令センターの司令官がいつの間にか俺の横に来て、「君に面白いもの見せてやろう」といきな

    ロシア非常事態省の中央司令センターで罵られた話|ユーリィ・イズムィコ
  • ロシアはあとどれだけ戦えるのか? ロシア軍東部軍管区における予備保管装備の衛星画像分析|ユーリィ・イズムィコ

    小泉悠(@OKB1917) 背景 ウクライナ侵略が始まってから9ヶ月で、ロシア軍は戦車1465両、歩兵戦闘車1682両、装甲兵員輸送車259両、その他の装甲戦闘車両695両にも及ぶ膨大な装備品を喪失したと見られている(1)。開戦前の時点でロシア軍が保有していた装甲戦闘車両は戦車3417両、歩兵戦闘車4293両、装甲兵員輸送車7452両であり(2)、特に戦車の損害が極めて大きい。この結果、ロシア軍はウクライナにおける軍事作戦を継続するために予備保管されている旧式兵器を現役復帰させざるを得なくなっている。2022年10月に報じられたところによると、ロシアは旧式化したT-62M戦車など800両を急遽近代化改修して実戦投入する計画である(3)。 では、ロシアの予備兵器はこれまでにどの程度が現役復帰しているのだろうか。また、今後も膨大な損害に耐えて戦争を継続する能力はどの程度残されているのだろうか。

    ロシアはあとどれだけ戦えるのか? ロシア軍東部軍管区における予備保管装備の衛星画像分析|ユーリィ・イズムィコ
  • 大声で、泣いちゃった|ユーリィ・イズムィコ

    Su-25攻撃機が低空で激しい機動を行いながら飛び去っていった。 故郷の千葉県が戦場になったのだ。 そういう夢を見た。『この世界の片隅に』の片渕監督と会談をして、そこで「軍都としての千葉県」といった話をした夜だったから、何故こういう夢になったかは明らかだ。 しかし、悲しかった。 僕は少し込み入った狭い坂道の途中にある駐車場まで車を取りに行って、その途中で自分の生まれて生きた千葉県の空をロシアの攻撃機が飛んでいたから、コンクリートの壁に額をついてオイオイ泣いた。 案外とこういうことかもしれなくて、人間は「県」とか「市」とかまで降りて来ないと戦の惨禍見たいのが実感できないのかもしれないですね。 それにしても僕は故郷を憎んでいるようで、やっぱり戦場になったら泣くんだなぁ。

    大声で、泣いちゃった|ユーリィ・イズムィコ
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