触覚研究など次世代の“ネオロボティクス”で世界に知られるロボット博士であり、国内では川を浄化するユニークな「魚型エコロボット」の開発がマスコミにも注目された藤本英雄氏。15人の研究スタッフと総勢100人、100以上のテーマが走るという巨大研究室を率いる藤本氏の仕事観とは。 今や世界を代表するグローバル企業となったトヨタ自動車は、産学連携の 一環として、世界に一研究室だけ、寄付附講座を持つ。かつては東京大学の研究室だったこともあり、アメリカの大学だったこともある。現在、この寄付講座が置かれているのが、名古屋工業大学、藤本氏の研究室だ。専門はロボット工学。なかでも、触覚技術研究では世界的な権威として知られる。日本の自動車製造では、ボディのミクロン単位の凸凹を触るだけで感知するカリスマ職人が存在するが、その微妙な感知のメカニズムを解明、世界を驚かせた。 ほかにもモノづくりとバーチャルリアリティを