創業時に本連載で取り上げた日本人起業家の十河宏輔氏がアジアで展開するネット広告ベンチャー「AdAsia Holdings」が好調だ。2016年4月にシンガポールでグローバル本社を設立し、それからわずか1年の間に、初年度での黒字化の達成、300社以上の顧客企業の獲得、社員数85名への組織体制の拡大、6カ国7都市での拠点開設、これらすべてを成し遂げた。 そして、この4月にはアジアのネット広告ベンチャーのシリーズAラウンドとしては史上最大規模の資金調達を実施(詳しくは後述)。日本を含む新規市場への参入、人員体制の強化、AIを活用したプロダクト開発などさらに攻勢をかけていく。そんなAdAsia Holdingsの経営状況や今後の展望について、創業からちょうど1年が経過したこのタイミングで十河氏に話を聞いた。 ――創業からこれまで1年の定量的な成果について教えてください。 初年度から黒字化を達成し、
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