集合は18時15分。コンビニの駐車場で 今にも泣き出しそうな曇天模様の空。 厚く覆われた雲の切れ間から顔を出した太陽が、ほんの少しだけ、鉛色の空を赤く染め上げている。 18時15分。馴染みの中学時代の友人二人が、我が家の裏にあるコンビニエンス・ストアの駐車場に車を滑り込ませてきた。グループLineで他愛のない会話をするうち、仕事帰りにちょっと会って立ち話でもしよう!ということになり、たっぷりと湿り気を含んだ空気と、一日分の仕事の疲れを背負いながら、こうして、暮れなずむコンビニに集まったのだ。 集まった友人は二人。ダッちゃん(男)とタジ(女)。 中学時代、お互いの家を行き来するほど仲が良かったわけではなかった。ごくごく普通のクラスメイトで、授業の合間の休み時間、ワイワイと談笑する輪の中には必ず入っているメンバー。そんなありふれた間柄。そして、15歳の少年少女の誰もが経験する、一般的で平均的な