2016年は「格安SIM」のサービスが伸びた1年だった。MM総研の調査によると、MVNOが提供している独自サービス型SIM(WiMAXやAXGPなどを除く)の回線数は、2016年9月末で657.5万となり、2015年9月末の405.8万回線から62%増加した(関連記事)。今回は2016年に特に目立ったトピックと、2017年への期待をまとめたい。記事での価格は全て税別。 イオンやLINEのMVNO参入、楽天の攻勢 大手企業がMVNOでも存在感を示し始めている。イオンは、当初は店頭で他社MVNOのサービスを扱っていたが、2016年2月に、自らがMVNOとなって「イオンモバイル」を開始(関連記事)。取り扱い店舗数の多さ、音声プランでも解約金なし、サポートの充実などで差別化に努めた。 9月には、かねてサービスインを予告していた「LINEモバイル」がスタート(関連記事)。月500円でLINEが使い放