年末の仕事のひとつに、年賀状書きが挙げられる。いろいろな人の顔を思い浮かべながら年賀状を書く作業は楽しい反面、面倒でもある。最近は「出さない」、あるいはメールに切り替えたという人が増えた。企業においては、年賀状のやりとりを廃止したところもある。 実際、日本郵便局の年賀ハガキの発行枚数は、2003年度の約44.6億枚をピークに減少を続け、2016年度は31.4億枚まで減少した。といっても、1人当たりに換算すると30枚以上。年賀状は依然として日本の正月の風物詩といっていいだろう。 年賀状の意義は新年のあいさつと幸せを祈ること そもそも年賀状は、通常は年始のあいさつ回りができない場合に、書状であいさつを行っていたことから始まる。その歴史はかなり古い。 一方、メールやSNSで新年のあいさつをするといったスタイルが普及したことで、年賀状の基本を知らない世代も現れた。年賀状は日本の正月の風物詩のひとつ