2007年10月3日、米航空宇宙局(NASA)が提供した惑星系HD113766のイメージ。(c)AFP/NASA/JPL 【10月5日 AFP】米ジョンズホプキンス大学(Johns Hopkins University)の科学者らは4日、424光年離れた場所に地球に似た惑星が形成されているのを発見したと発表した。 同大学応用物理研究所のCarey Lisse博士によると、発見された惑星系は誕生してから1000万年から1600万年とみられる。非常に若いものの、地球に似た惑星を形成するには理想的な時期にあるという。 惑星系の星2つのうち生命生存可能領域にある1つをダストの環が囲んでおり、将来的にはその星で水が発生する可能性がある。太陽に似た恒星の周りでこの種のダストの環が形成されることはまれで、氷帯の存在によって、水やそれに続く生命体が発生する可能性がある。 スピッツァー宇宙望遠鏡(Spitz
【2007年9月7日 Spitzer News Room】 NASAの赤外線天文衛星スピッツァーによる観測で、将来惑星が誕生すると思われる原始惑星系円盤に、地球の海水の5倍に相当する水蒸気が検出された。 銀河NGC 1333中の原始星NGC 1333-IRAS 4B。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/R. A. Gutermuth (Harvard-Smithsonian CfA)) 原始惑星系円盤と原始星を取り囲むガスと塵の雲のイラスト。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/T. Pyle (SSC)) 米ロチェスター大学のDan Watson氏らの研究チームは、NASAの赤外線天文衛星スピッツァーを使い、原始星30個を観測した。原始星とは、ガスと塵の雲から凝縮したばかりの、生まれたての星だ。さらに星の周囲には、やがて惑星を誕生させると考えられる原
【2007年8月21日 Chandra Photo Album】 NASAの赤外線天文衛星スピッツァーやX線天文衛星チャンドラなどの望遠鏡が、4つの銀河が衝突しつつある場面をとらえた。大合併により宇宙最大級の銀河が誕生しようとしている。 銀河の合体現場。スピッツァーの赤外線画像(赤く着色)、地上望遠鏡の可視光画像(緑)、チャンドラのX線画像(青)を重ね合わせた疑似色画像。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/K. Rines (Harvard-Smithsonian CfA)) 銀河の合体を間近で見たときの想像図。重力ではじき出されてしまった恒星のまわりを惑星が回っていたら、地上ではこのような光景が広がっているかもしれない(提供:NASA/JPL-Caltech/T. Pyle (SSC)) 銀河の衝突は、おおぐま座の方向約50億光年の距離にある銀河団(解説参照)「CL
【2007年8月21日 西はりま天文台】 兵庫県立西はりま天文台の「なゆた望遠鏡」は2005年に恒星プレオネをとりまく二重円盤を発見したが、その後も続けて観測を行い、2つの円盤がわずか1年で劇的に変化していくようすをとらえた。外側の円盤が崩壊していく一方で、生まれたばかりの内側の円盤は急成長している。新旧の円盤が交代しようとしているらしい。 西はりま天文台 プレスリリースより 兵庫県立西はりま天文台の2メートル『なゆた望遠鏡』(国内に設置された望遠鏡としては最大、公開望遠鏡としては世界最大)が、すばる(M45・プレアデス散開星団)に属する恒星プレオネの周囲に存在する傾斜二重円盤をモニター観測してきた結果、1年ほどの間に内側の円盤の大きさが2倍となり、逆に外側の円盤は消滅寸前であることを見いだしました。恒星における二重円盤構造の劇的変化を世界で初めてとらえたことになります。詳細な論文は、8月
【2007年8月16日 NASA JPL】 夏休みは流星シーズンということで、流星が通ったあとの「流星痕」にも見えるこちらの画像。その正体は流星痕ではなく、彗星の尾でもなく、何とみずから輝く正真正銘の「恒星」が、移動しながら残した物質なのだ。 GALEXがとらえたミラの「しっぽ」。右側がミラで、左下の星はわれわれから見て手前にある別の恒星。しっぽは紫外線でしか輝いていないため、今まで見過ごされてきたようだ。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech) われわれがふだん「流星」と呼んでいるのは、大気圏に突入した微粒子が引き起こす発光現象で、流れたあとにはまれに「流星痕」と呼ばれる筋状の雲のような跡が残る。それに対して「彗星」は氷などでできた太陽系天体で、太陽に近づくとガスやちりを放出して尾を形成する。どちらも、太陽系のはるか外に位置する「恒星」とはまったく関係がない。 ところが、
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【2007年8月3日 Gemini Observatory】 冥王星の衛星・カロンに、溶岩ではなく新鮮な氷が吹き出す「氷火山」が見つかった。そのメカニズムは、これまでの氷火山の常識をくつがえしそうだ。カロンのように大きな太陽系外縁天体は、地下に液体の水をためていて、ときおり噴出させては氷で化粧をしているかもしれない。 氷が吹き出すカロン(右手前)の想像図。左奥は冥王星。クリックで拡大(提供:Gemini observatory / Software Bisque / Mark C. Petersen, Loch Ness Productions / Sky-Skan, Inc.) 一般にカロンは「冥王星の衛星」とされるが、質量は冥王星の10パーセントにもなる。これは地球の1パーセントしかない月と比べれば異常に大きい。カロンが冥王星のまわりを回っているというより、2つの天体が共通の重心のまわ
【2007年8月3日 京都大学 ニュースリリース】 日本のX線天文衛星「すざく」とNASAの天文衛星「スウィフト」の観測で、一見平凡な銀河の中心に埋もれていた巨大ブラックホールが見つかった。今回の発見は、中心核にばく大なエネルギーを生み出す巨大ブラックホールを持ちながら、それを隠したままの銀河が多いことを示唆している。 ESO 005-G004周辺の可視光画像に、「すざく」搭載のX線CCDカメラで得られたX線強度の等高線(緑)を重ねた図。クリックで拡大(提供:(可視光画像)STScI Digitized Sky Survey) ESO 005-G004の中心核にある巨大ブラックホール周囲の想像図。まわりを囲む物質は「ドーナツ」よりも「殻」に近く、ほとんどの光がさえぎられている(提供:JAXA) 銀河の中には、中心核がひじょうに明るいものがある。そこからは可視光だけでなく、電波からX線にいた
【2007年7月26日 Caltech Media Relations】 われわれから130億光年以上のかなたに6つの銀河が発見された。これらの銀河は、ビッグバンから5億年後の初期宇宙に存在していたと考えられている。銀河には成熟した星が発見されており、宇宙で最初に星が輝き始めたころに誕生した可能性が指摘されている。 ビッグバンから30万年ころの宇宙では、大量の水素があったために星や銀河の光が届かなかったと考えられている。10億年ほど続いたこの期間は宇宙の「暗黒時代」と呼ばれている。やがて大量の星が誕生し紫外線が放射されるようになったことで、暗黒時代は終わりを告げたと考えられている。最初に星の光が輝き始めた瞬間、つまり「宇宙の夜明け」を観測することは、宇宙の進化を知る上で大きな課題となっているのだ。 カリフォルニア工科大学のRichard Ellis教授らのチームは、重力レンズ(解説参照)を
【2007年7月25日 Chandra Photo Album】 RCW 103は、超新星爆発が起こってから2000年ほど経過した超新星残骸だ。その中心には、爆発で形成された中性子星が存在している。この中性子星のX線放射や自転の速度は通常と異なっており、その原因として小さな伴星の存在があげられている。 超新星残骸RCW 103。中心にある青い点が中性子星。クリックで拡大(提供:NASA/CXC/Penn State/G.Garmire et al) この画像はNASAのX線天文衛星チャンドラがとらえた超新星残骸RCW 103で、中央にある青い点が、爆発とともに形成された中性子星(解説参照)と考えられている。 超新星の爆発で吹き飛んだガスがつくる超新星残骸は、かに星雲をはじめとして、はくちょう座の網状星雲、ケプラーの超新星残骸、ティコの超新星残骸などがよく知られている。爆発は球殻状に広がりな
【2007年7月25日 JPL News Releases】 土星の衛星イアペタスには、赤道に沿って長さ1000km以上も連なる山脈が見つかっている。この筋のような特徴的な地形が存在する理由は、イアペタスが太陽系誕生後まもなく形成され、その後急速に冷えたためらしい。 2005年にNASAとヨーロッパ宇宙機関(ESA)の土星探査機カッシーニが、土星の衛星イアペタスの赤道と同じ位置に幅約20km、長さ1300kmにわたって山脈が存在しており、くるみを思わせる形をしていることを明らかにした。しかし、なぜこのような山脈が形成されたのかは、発見当時はよくわかっていなかった。 山脈の形成に関する研究成果を発表したのは、NASAのジェット推進研究所でカッシーニ計画にたずさわるJulie Castillo氏らのチームだ。 Castillo氏らの研究によれば、形成間もなく、まだどろどろに溶けていたころのイア
2007年7月13日に米航空宇宙局(NASA)が公開した、2005年9月に土星探査機カッシーニ(Cassini)が作成した土星の衛星ヒペリオン(Hyperion)の疑似カラー組成地図。(c)AFP/Getty Images NASA/JPL/University of Arizona/Ames/Space Science Institute 【7月14日 AFP】(7月16日一部修正)米航空宇宙局(NASA)は13日、同局の土星探査機カッシーニ(Cassini)が観測した、土星の衛星ヒペリオン(Hyperion)の地表の合成画像を公開した。カッシーニは2005年9月にヒペリオンに接近観測。 公開された画像は、この観測時にカッシーニに搭載された可視光赤外線地図化分光器(VIMS)のデータに基づくもの。この疑似色を付けた組成地図は、ヒペリオンの地表の一部の構成物質の組成を示しており、青は凍結し
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