【2007年7月11日 CICLOPS/NASA Mission News】 土星の衛星では8番目に大きいものの、いびつで穴だらけの天体、ハイペリオン。まるでスポンジのような外見は、われわれのイメージとは異なり、クレーターによるものだった。また、二酸化炭素や有機物が表面に「染みついて」いることもわかった。 スポンジの穴は一発であいた カッシーニが2005年9月26日に撮影したハイペリオン。クリックで拡大(提供:NASA/JPL/Space Science Institute) われわれの太陽系には無数の天体があるが、「スポンジのような」と例えられるのは、今のところハイペリオンだけだ。 小惑星や衛星の姿といえば、クレーターだらけの表面が想像されることだろう。一般にクレーターといえば、小天体の衝突で生じた、表面が円形にへこんでいる地形だ。ところが、2005年にハイペリオンへ接近したNASAの土