北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)は11日、北海道大学・植松電機らが開発している「CAMUI型ハイブリッドロケット」(以下: CAMUIロケット)の打上げを8月4日早朝に実施すると発表した。CAMUIロケットとしては初めて、到達高度10kmと音速超えを目指す。 CAMUIロケットは、推進剤にポリエチレンと液体酸素を利用するハイブリッド型のロケットだ。火薬類を使わないので安全な上、燃料となるポリエチレンは安価(火薬に比べて運用・管理コストも削減できる)。また、高価な液体酸素用バルブを不要とした構造を実現しており、機体の製造コストも安くできる。 昨年、推力400kgf級の機体の開発を目指していたが、エンジンの異常燃焼のために、3月と7月に相次いで打上げを延期。その後、原因が燃料の極低温冷却だったことが明らかになり、無冷却方式に変更した推力80kgf機「CAMUI-80P」を開発、