生コンクリートの調達を巡り、工事を妨害したとして威力業務妨害などの罪に問われた全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)執行委員長の被告(49)ら6人の論告求刑公判が13日、大津地裁であった。検察側は執行委員長の被告に懲役8年、元執行委員ら5人には懲役4年6月~同1年6月を求刑した。 大津地裁では5件が審理されており、うち1件は、2017年2月、当時副執行委員長だった49歳の被告が他の被告と共謀し、大津市の工事現場で住宅会社の現場責任者らに「ブルーシートがはみ出している」などと言いがかりを付け、工事を中断させて業務を妨害した、としている。 検察側は論告で、「(関生支部が業務提携した協同組合に加入せず安値で生コンを納入する)ターゲット企業に徹底した圧力をかけ、関生支部に従わせることを目的とした活動と認められる」「仮に団体交渉のための争議行為だったとしても、社会通念上相当とされる