津原泰水(やすみ) @tsuharayasumi ひとり、ふたり、三人、四人……なぜ三人めから「……り」とならないか疑問に思ってきた方もいらっしゃるのでは? 実は三人以上にも「……り」はある。日本語に余りにも頻出するひとりふたりが残存したのみ。みたり、よたり(よったり)、いつたり(いったり)、むゆたり……で明治頃までは通じた。 津原泰水(やすみ) @tsuharayasumi ななたり、やたり、ここのたり、とたり。六人が「むたり」ではないのに違和感を覚えられるかもしれないが、六日は元来「むゆか」なので、六日と比べて圧倒的に使われない六人は、変化しないまま瀕死語になったと考えられる。二十人、三十人は、はたたり、みそたり、百人はももたり。