4月23日に軌道投入に成功したクルードラゴン運用2号機ですが、再使用ロケットの歴史において画期的なできごとでした。 今回用いられたクルードラゴンの人員搭乗カプセル部分は、2020年に打ち上げられた有人試験飛行(Demo-2)フライトで用いられた機体を再整備して使用しました。これまで有人宇宙機で再使用した機体を用いたのはアメリカのスペースシャトルが唯一でしたが、二例目の成功となります。また、民間が開発・運用する宇宙船での再使用は今回が初めてです。 【▲ ケネディー宇宙センターから打ち上げられたクルードラゴン宇宙船(Credit: SpaceX Youtube)】再使用するメリットは、コストの削減にあります。スペースシャトルを除く有人宇宙船と打ち上げロケットは、全て使い捨てです。有人ロケットの中で特に高価なのは宇宙船部分とエンジンですが、再使用できれば圧倒的なローコストを実現可能です。当然なが