金床さんがウェブセキュリティ本を出したので編集の人から献本してもらった。今日の写真は、その本に添えられていた送り状である。 このあかんべーがなんとも意味深で「なお一層の努力を重ねる所存」ではないのか、「宜しく申し上げる」気が毛頭ないのか、そのあたりの解釈に悩む。 本の内容は、この目次から察してちょうだい。ウェブアプリ開発初心者〜中級者向けぐらい。値段はちょっと高いけど網羅的で丁寧かつわかりやすくまとまっているのが良いと思う。これからウェブアプリを開発しようと言う人は手にとってみてはいかが。
2007年07月24日02:30 カテゴリ書評/画評/品評Love 書評 - 戦闘美少女の精神分析 文庫化されたので買ってみた。大変な力作。 戦闘美少女の精神分析 斉藤環 しかし、その手法に大変な徒労感を感じる。 本書、「戦闘美少女の精神分析」は、オタク精神医、斉藤環が、サイボーグ009の003から、新世紀エヴァンゲリオンの綾波やアスカに至るまで、日本発のフィクションを席巻している戦闘美少女たちを精神分析したもの。本書は2000年4月に刊行されたので、21世紀の戦闘美少女に対する考察はないが、今読んでも、というより今読んでこそ、「戦闘美少女」という目のつけどころのすごさがわかる一冊。 だからこそ、徒労感も強い。なぜなら、戦闘美少女のことを知りたかったら、戦闘美少女という「将」を正面から射るよりも、その「馬」である彼女たちの「よりしろ」、すなわちオタクたちを射た方が手っ取り早いからだ。そして
2007年07月23日15:30 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 書評 - スーパーコンピューターを20万円で創る 買え!今すぐ! スーパーコンピューターを20万円で創る 伊藤智義 この最高のドラマを、読みのがすべからず。 本書「スーパーコンピューターを20万円で創る」は、世界で最も有名な専用並列計算機GRAPEを創った四人の物語であると同時に、著者、伊藤智義の自叙伝でもある。 まず、「GRAPE創世記」として。この四人の長であった杉本の「手作りスーパーコンピュータへの挑戦」が絶版となった今、「中の人」によるものとしては、手軽に手に入る唯一の一般書である。GRAPEの黎明期の有様は、立花隆の「電脳進化論」でもある程度伺い知ることが出来るが、立花ほどの書き手であっても、それが「外の人」によるものであることは、本書を読めばすぐにわかる。例えば戎崎と著者の確執というのは、外の人には絶対に
ハッカーと画家 オンラインでも読めるけど買ってみた。 ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち 作者: ポールグレアム,Paul Graham,川合史朗出版社/メーカー: オーム社発売日: 2005/01/01メディア: 単行本購入: 109人 クリック: 4,884回この商品を含むブログ (582件) を見る 翻訳書なのに、英語のようなリズム感が心地よい。川合氏の素晴らしい翻訳に感動しました。 何かしたくなったら、ナイキのコマーシャルみたいにするんだ「とにかく、やる(Just do it)」 SICPとK&Rを読もう!! 勿論Paul Graham氏もSICPを読んだひとり。ハッカーとSICPにも強い相関関係があるらしい。 原書にリンク張っとこう。 Essays 読みやすい英語。翻訳読んだ後ならなんとか読めそう。 英語の本 長い文章が何故読めないかって?短い文章が読めないからだ。短い
ATA(IDE)/ATAPIの徹底研究 (TECHI) 作者: インターフェース編集部出版社/メーカー: CQ出版発売日: 2002/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (6件) を見る むしゃくしゃして買った。いまでは後悔していない・・・ 自作OSで、自分のノートPCだとCD-ROMが読めなかったので、ちゃんと仕様を解説している本を買うことにしました。ドライバーのソースコードだけ読んでも、なにか問題が起こったときに対応できないんですよね・・。日本語でこれだけ詳しく解説している本はたぶん日本でこれだけなので、ハードディスクや DVD-ROMやMOを自分で制御したい人(いるのかそんなの?)にお勧めです。
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アンノウンは7月18日、本の物々交換ができるサイト「Bibuly」β版を開設した。持っている本と、欲しい本を登録すると、Bibulyが自動で交換相手を探してくれる。利用は無料。 タイトルや作者名から持っている本や欲しい本を検索して登録する。欲しい本の登録は最大10件まで。「ほぼ新品」「良い」といった本の状態や、レビューも登録できるほか、自由にタグをつけることもできる。 欲しい本を持っているユーザーがいれば、自動で探して交換を申請する。申請を受けたユーザーは、相手が持っている本の中から交換する本を選ぶ。 交換が成立したら、ユーザー同士がメールで本の発送方法や日時を決める。本の取引終了後、同サイトで交換相手の評価を投稿する。 トップページには、ユーザーが好きな作者名やジャンルを指定し、趣味の似ているユーザーを検索する機能も備えた。持っている本が多いユーザーや欲しい本が多いユーザー、新着商品、み
2007年07月17日07:30 カテゴリ書評/画評/品評iTech 書評 - インターネットは誰のものか 「携帯電話はなぜつながるのか」と一緒に献本いただいたのだけれども、書評を出すには今が絶好のタイミングなので。 インターネットは誰のものか 谷脇康彦 ちょっとタイトルが大きすぎる。本来のタイトルは「本当はヤバいインターネット幹線事情」。 本書「インターネットは誰のものか」は、動画配信がブレイクしたことにより、とりあえずうまく行っていたインターネットに再び危機が訪れていることを警告している本。ここでいう問題は、「ネット」ではなく「インター」の方。 目次 - インターネットは誰のものか の主な内容より。 序 章 第1章 最悪のシナリオ――こんなインターネットは要らない 第2章 インターネットの「お金」の仕組み 第3章 均衡は取り戻せるか 第4章 ブロードバンド大国・日本の特異性 第5章 見
ゴールド 2007-07-17-5 [BookReview][Money] ■ピーター・バーンスタイン / ゴールド - 金と人間の文明史 古代から中世における金、および金本位制の設立とその結末。 経済の歴史、みたいな本です。 著者は「リスク」[2005-09-25-2][2005-10-08-3]のピーター・バーンスタイン。 装飾品と貨幣という二つの側面を持つ金。 貨幣としての価値が増してきて、金の権威は増大。 そして、いろいろはしょって、金本位制へ。 つまり、金の役割は増大する経済で利用される紙幣や預金の担保。 ついには、支えきれなくなって崩壊。現在に至る。 ノーベル賞経済学者ロバート・マンデルの言葉(p.617): 「今日、われわれが手にしていない重要なものは、世界的な通貨、すなわち価値の基準である。それは過去と未来をつなぐものであり、離れた地域の人びとをたがいに結びつける絆である」
なんか某所でまた F# が盛り上がっていますが,最近読んでいる F# 本が激しく良いのでご紹介. Foundations of F# (Expert's Voice in .NET) 作者: Robert Pickering出版社/メーカー: Apress発売日: 2007/05/28メディア: ハードカバー クリック: 20回この商品を含むブログ (14件) を見る 何より素晴らしいのが,この手の技術書の中でも破格に読みやすい英語で書かれていることです.むしろ英語文章の教材にでもしたいぐらい. おそらくこの本が一番向いているのは,.NET や C# をそこそこ知っている人が,関数型言語の入門書として最初に読んでみる,というケースでしょう.その用途だと『ふつうのHaskellプログラミング』よりもこっちの F# 本をおすすめします. 内容も豊富です.そして解説の順序がすばらしいので,分量が
ゲームプログラミングについて各分野で60点を取れるくらいの 感じの本が私の知る限りない。幾何、ライブラリ設計、アプリケーション設計、 通信、素材管理、ツール、AI、モーション、最適化、デバッグ体制、描画技術、 ハードウェアアーキテクチャ、アルゴリズム、 などなどの全分野についてそれなりな知識を得られるような本。一冊ではなく、既存の書籍をワンセットにしてくれということなら簡単にリストを作れそうです。ゲームプログラミング固有の知識分野は、ほとんど無いと思いますので。 実際、私が入社後、ゲームプログラミングのために読んだものは開発機材のマニュアルとサンプルコード(PS2 Linux の DVD-ROM に大半入ってる) 、実際のゲームのコード。あとはメモリや素材管理についてリードプログラマに聞いた程度、それ以外に関しては当時すでに読んでいた書籍, paper やコードで間に合いました。 というわ
なぜ日本人は劣化したか (講談社現代新書) 作者: 香山リカ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/04/19メディア: 新書 クリック: 14回この商品を含むブログ (50件) を見る とはいえ、そう言われて、「では、売れるほうも優先させたいので、幼児への性犯罪には目をつぶりましょう」と答える人はいないだろう。多くの人は、「売れることと社会が安全なことが両立しない場面が来たら、とりあえずは安全を選ぶべきだ」と考えているのではないだろうか。もしそうだとするならば、「萌え」産業の担い手やそれを推進している政府は、どこかで「こんなものを作ってはいけない」と自制心を持つべきだろう。 なげかわしい本を読んだ。 香山さんの本を読むのはずいぶんひさしぶりですが、最近はこんなものを書いていたのか。いくら新書の品質低下が嘆かれるご時世とはいえ、さすがにこれはないんじゃないか。 全編ツッコミどころの嵐
Digital Travesiaのうさぴょんさんによる「デバッガによるx86プログラム解析入門―コンピュータとプログラムの仕組みを覗く」がついに発売になった。 うさぴょんさんは、長年、Digital Travesiaのほうで解析初心者からたくさんの質問を受けており、その経験を生かして、初心者につまずきそうなところを丁寧に説明してある。 私の美咲本を補完するような内容で、美咲本を買った人にもお勧めできる。 デバッガによるx86プログラム解析入門―コンピュータとプログラムの仕組みを覗くposted with amazlet on 07.07.15うさぴょん 秀和システム (2007/07) 売り上げランキング: 639 Amazon.co.jp で詳細を見る
2007年07月09日00:00 カテゴリ書評/画評/品評Math 書評 - 数学ガール 怪書に快書。奇書だがきしょくない。 数学ガール 結城浩 初掲載2007.07.07;週明けまで更新 ライトノベルならぬ、ライトサンコーショ? 今年、いやここ数年読んだ中で、最も書評しがたい一冊でもある。 本書「数学ガール」は、まぎれもない一般向け数学書でありながら、同時にロマンスでもある。文庫化するなら、コバルト文庫が一番似合ってそうな数学書というのは、他にないだろう。 まずは数学的に、数学書としての本書とラブコメとしての本書を分けて考えてみる。まずは数学書の方。 目次 数学ガール | 数学 | サイエンス | サイエンス・テクノロジー・メディカル | ライブドア ブックスより追補 プロローグ 第1章 数列とパターン 第2章 数式という名のラブレター 第3章 ωのワルツ 第4章 フィボナッチ数列と母関
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