2009年09月22日05:30 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 不自由意思の源 - 書評 - つぎはぎだらけの脳と心 インターシフトより献本御礼。 つぎはぎだらけの脳と心 David J. Linden / 夏目 大訳 [原著:The Accidental Mind] 「プルーストとイカ」、「脳の中の身体地図」に続く同社の「脳シリーズ」三作目は、「単純な脳、複雑な「私」」の池谷裕二をして、「同業者として"ネ神様"のような存在」と言わしめる著者による。 脳科学の本を通読している人には驚きは少ないかも知れないが、それだけに本書は脳科学の本として最良のまとめになっている。むしろ脳科学の本をほとんど読んでいない人がうらやましい。いきなり本書から始められるのだから。 本書「つぎはぎだらけの脳と心」の原題は、"The Accidental Mind"。表題どおり、脳と心がいかに Accide