とっても味わい深い、無料フォントがありましたよ! 今回紹介する日本語フォントは「ORADANO明朝フォント」。2003年から内田明さんが更新し続けられているフォントで、とっても味のあるスタイルなんです。 ORADANO明朝フォントは東京築地活版製造所が明治30年から31年に販売・印刷していた五号活字というものを基に作られたもので、明治・大正あたりの文書によく見られるテイストがとっても素敵。 東京築地活版製造所とは元は明治初年に長崎に興した活版伝習所、製造所で、明治4年に東京に進出し後に築地に本社を構えました。当時は日本の活字界を牽引する存在でしたが、昭和13年に解散したそうです。 ORADANO明朝フォントにはひらがな、カタカナの他にも漢字の一部が実装されていますが、深井鑑一郎『標注 漢文入門』及び漢字統一協会『同文新字典』の築地三号に由来するものとのことです。 (2016. 4. 14