平田村のひらた中央病院で2日、乳幼児の内部被曝(ひばく)を測定する検査装置「BABY SCAN」(ベイビースキャン)による検査が始まった。乳幼児向けの内部被曝検査装置の開発に成功したのは世界で初めて。同病院は測定を希望する乳幼児に対して、無料で検査を実施する。 ◇ 検査初日は、午前中だけで生後6カ月から5歳までの乳幼児34人を測定し、全員が不検出だった。 ベイビースキャンは、東京大学の早野龍五教授と、ひらた中央病院の震災復興支援放射能対策研究所、放射線測定機器メーカー「キャンベラジャパン」が共同で開発した。放射性セシウムの検出最小値(検出限界)を、従来の検査装置(ホールボディーカウンター)の1人当たり約300ベクレルから約50ベクレルにまで向上。精度が上がったことで、体が小さい乳幼児についても、正確な測定が可能となった。 ベイビースキャンは、乳幼児から身