中東やアフリカから大勢の難民や移民がヨーロッパに流入するなか、オーストラリア政府は、9日、イラクやシリアから逃れてきた難民1万2000人を受け入れると発表しました。 オーストラリア政府の職員が、近く、イラクやシリアの周辺国にある難民キャンプに赴いて、受け入れに向けた具体的な調整に入る予定だということです。また、難民キャンプに水や食料などを支援するため、4400万オーストラリアドル(日本円でおよそ37億円)が拠出されるとしています。 一方、アボット首相は記者会見で、大勢の難民が生じている原因は過激派組織IS=イスラミックステートの台頭にあるとして、アメリカ主導の有志連合がシリアで行っている、ISの拠点に対する空爆に参加することを明らかにしました。オーストラリア軍による空爆は、今後1週間以内に始まるとしていて、アボット首相は「ISを壊滅させることは、中東での人道的な危機を終わらせるだけでなく、