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2015年1月27日のブックマーク (4件)

  • 職場恋愛の春

    会社の向かいの席の先輩を 好きになってしまった。 同じ部署の人とか、失敗したら絶望的に きまずくなるの解ってたのにね。 美人なのに表情くずれるくらい ケラケラと明るく笑う所も、 ジャズとか聴いてそうなのに、 ビジュアル系が好きな所も、 誰にでもちゃんと優しくて、 仕事も手を抜かない所も、 めちゃくちゃお酒が強くて、 ビールとお肉に目が無い所も、 気付いた時は完璧に俺は貴方のトリコでした。 先週の金曜日のさし飲みの時、 クラフトビールのグラスを3杯開けた後に 少しイントネーションが関西弁っぽくなったから、 「○○さん、関西の方でしたっけ?」 って聞いてみたら 「あ、方言出てた?うち仲良くなると、 なんか出ちゃうんよね。 やっぱこっちの方が落ち着くわ。」 なんてね。もうね。無理すよ。 そりゃ、行って良いってサインだと思うでしょ? お店出て、勇気出して 手を握ってみたら特に嫌がらないの。 俺は勝

    職場恋愛の春
    yizhak
    yizhak 2015/01/27
    後輩君切ないねえ。
  • 不倫の休日

    朝、子供と嫁が買い物に行ったのを見届けて シャワーを浴びて、彼女の家に行く。 金夜は飲み会だったらしいので おそらくまだ寝てるだろう。 合鍵を使って布団にもぐりこみ イチャイチャした後、 昼過ぎまで一緒にうたた寝。 彼女の家の近くの美味しいラーメン屋で ビールと餃子。眉毛を描いただけでも やっぱり彼女は美しいなと思いながら、 タンメンをすする。 夕方から飲み会というコトにして 16時には向こうの家を出た。 成城石井に寄って2000円くらいの スパークリングワインと生ハムを買う。 ついでに屋でいつも買っている作家の 文庫の新刊を買う。 家に着くと嫁はもう帰ってきていた。 「おかえり。出かけてたんだ?」と聞かれ 「ちょっと屋までね。 ランブルスコと生ハム買ってきたよ」 と答える。 夕飯は煮込みハンバーグだった。 後は買ってきたバーゲンの服を 娘がファッションショーのように色々と 着替え

    不倫の休日
  • ビールとチキンと少し恋愛

    金曜日は少し飲み過ぎた。 後輩くんに誘われ 会社の近くの美味しい クラフトビールのお店に行った。 サンクトガーレンのエールを2パイント半。 カリカリに焼き上げられたチキンは、 ビールによくあった。 後輩くんも良く呑んでいる。 二軒目に移動する時に、 そっと手を繋がれた。 私は彼を男性として意識できないんだけどな。 とりあえず、そのままにしておいた。 少し歩くと握り方が、 格的にエロくなってきたので、 そっと振りほどいた。 「ゴメン、少し体調悪いみたいだから今日は帰るね。」 と伝えて、地下鉄の駅に潜り込んだ。 少し焦っている彼に、 またスグに飲もうと励まして改札を抜けた。 年々、逃げるのばかり上手くなる。 土曜の朝、11時ごろ彼氏がやって来た。 彼には奥さんと子供がいる。 普通のおじさんだ。 話が面白くて、 教えてくれるご飯屋さんが美味しくて、 仕事ができて、 少しさみしそうな人。 昼下が

    ビールとチキンと少し恋愛
  • 嘘は季節を冬にする

    1 「課長、お先に失礼します」 金曜日。 書類から目を離し、おつかれさま、と 返事をしたとき、彼女は すでにコートを羽織り、 ドアを開けようとするところだった。 私の声に気付くと振り返り、もう一度、 失礼します、と笑顔を見せて、 急ぎ足に帰っていった。 机に目を戻しながら、 私は少しだけ頬を緩めた。 彼女はきっと、 15分前に帰った、向かいの席の後輩と、 いつものバーで、 将来を語らうに違いない。 会社近くでの逢瀬は、 誰に見られても構わないという 二人の意志が込められているようだ。 2 奴ら、結婚するのかな。 西へ向かう私鉄のロングシートに座り、 そんなことを思いながら、ふと 見上げた中吊り広告に揺れる、 「不倫」の文字。 瞬間、暖かな気分に影が差した。 3 「浮気してるのか!?」 私の問いに答える代わりに、あいつは、 彼女の家の合鍵をぶらつかせた。 「お前、あの子……奥さんに悪いと思わ

    嘘は季節を冬にする
    yizhak
    yizhak 2015/01/27
    これも連載のうちのひとつか。一番いいな。