1940年に家族と共にナチス・ドイツから逃れて米国に渡ったラルフ・ダンハイザーさん。ドイツ・フランクフルトで(2018年5月8日撮影)。(c)AFP PHOTO / Yann Schreiber 【12月16日 AFP】ナチス・ドイツ(Nazi)の歴史と厳しく向き合ってきたドイツ。しかしその「記憶の文化」は今、第2次世界大戦(World War II)とホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)の生存者が減少し、極右政治が再び台頭する中で21世紀の新たな問題に直面している。(※この記事は、2018年6月16日に配信されました) 「これは私の出生証明書です。ナチスのかぎ十字が下に入っています」。フランクフルト(Frankfurt)にあるリービッヒ(Liebig)中等学校の図書館で、白髪のラルフ・ダンハイザー(Ralph Dannheisser)さん(80)は夢中になって話を聞く生徒