スキーは、1990年代、どこのゲレンデも人でごった返すほどの人気を誇っていた。しかし、その後、スキー人口は減少の一途をたどり、日本生産性本部のレジャー白書によれば、長野五輪のあった1998年には1800万人(スノーボードも含む)いたのが、現在は3分の1の500万人を割っているともいう。 それに伴い、市場競争が激化し、スキー客は、雪質が良く、コースが広く、アクセスが良いスキー場に集中するようになった。そんな厳しい状況のなかで、閉鎖されるスキー場も増えているが、その跡地を新たな観光地として再生し、集客を成功させた地域がある。長野県飯山市にある「かまくらの里」だ。 閉鎖されたスキー場を蘇らせる 長野県の北東部に位置する飯山市。北陸新幹線では、長野駅の隣の駅が飯山駅だ。観光地としては、斑尾高原や野沢温泉が有名で、冬は2〜3mの雪が積もる豪雪地帯である。 飯山市には、かつて信濃平スキー場というスキー