医療の進歩でさまざまな「症状」に関して、新しい知見が明らかになっている。「発達障害」もそのひとつ。本書『職場のあの人、もしかして発達障害?と思ったら』(秀和システム)は、その発達障害をテーマにしている。子どもの症状と思われがちだが、やがて大人になり、だれしも職場で接する機会がある。そのとき、どのような対応が望ましいのか。 著者の木津谷岳さんは発達障害者専門のキャリアカウンセラー。著書に『これからの発達障害者「雇用」――専門キャリアカウンセラーが教える』(小学館)がある。 「困った人=発達障害」という誤解 「発達障害」という言葉はよく聞くが、どんな症状なのか。木津谷さんが企業の経営者や人事担当者が集まる場所で発達障害の話をすると、決まって返ってくるリアクションがある。「会社にトラブルメーカーがいる。きっと発達障害に違いない」というものだ。「困った人=発達障害」と思い込んでいる人が多い。具体的
![「発達障害=困った人」ではない 『職場のあの人、もしかして発達障害?と思ったら』 | BOOKウォッチ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b45d9fc74954a20ad6128e4ff479ba42412da8d9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbooks.j-cast.com%2Fimages%2F2020%2F02%2Ff53cdaa79b658c76c990b217d856208ba9d22ccf.png)