現代に生きる古典語(3) 「自立するということ」 日本語にすると固い言葉、意味のよくわからない言葉であっても、対応する英語の語源を探ると、意味の鮮明になるケースというのが結構あります。 今回は、最近よく耳にする「自立」という言葉を取り上げたいと思います。この言葉に対応する英語は、ふつう、independenceといいます。形容詞は、independentですね。アメリカの独立記念日のことを、Independence Dayというように、「独立」とも訳されます。 さて単語の成り立ちですが、independentは、inとdependentに分解できます。inは、「無」とか「不」の意味(notの意味)を表す接頭辞です(例えばindirectは「ダイレクトでない=間接的な」)。dependentは「従属している」という意味を持つ形容詞ですから、independentとは本来「従属していない」とい
![現代に生きる古典語(3)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bab74ac9c2c3bad50872945d991e2ecffca98038/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.kitashirakawa.jp%2Ftaro%2Fwp%2Fwp-content%2Fthemes%2Fluxeritas%2Fimages%2Fog.png)