きらびやかなアーティストが次々に登場する「第64回NHK紅白歌合戦」でも、最も印象的なパフォーマンスだと感じた人も多かったのではないか。動きに合わせてさまざまなグラフィックが投影される。テクノポップアーティストPerfumeのステージは、まさに、お茶の間の度肝を抜いた。 この絶妙の音と映像演出をサポートしていたのがメディアアーティスト真鍋氏だ。ステージ演出のみならず、ミュージックビデオ制作、さまざまな企業の広告イメージ、楽曲提供など、先鋭的なメディアアート、インタラクティブアートを提供してきた。東京理科大学で数学を学び、卒業後は大手電機メーカーに就職し、システムの設計開発を担当。その彼が、なぜ世界に知られるメディアアーティストになったのか。すべての経験が、今まさに結実していると語る。 コンピュータとの出会いは、最初はやっぱりゲームからですね。小学校一年生の時アメリカに住んでいてATARIの