すでにお知らせしていますように、「はやぶさ」は、セーフホールド状態を解除する一連の姿勢・軌道制御指令が一部不調に終わったと推定され、姿勢や通信系など探査機の主要なシステムの機能低下に陥りました。その後、11月29日には、低利得アンテナによるビーコン回線が復旧していたところです。 11月30日からは、自律診断機能による電波の変調のオンオフによる復旧運用を開始しました。続いて12月1日には、低利得アンテナ経由で、回線状況が悪く中断が頻発する状態ではありましたが、毎秒8ビットの伝送速度で、テレメータデータの取得が行えるようになりました。現在までに送信されてきた内容によれば、11月27日に指令した姿勢軌道制御は、何らかの原因により不調に終わり、大きな姿勢喪失または何らかの原因による電力喪失が発生したもようです。探査機内に漏洩した燃料の気化にともない、かなりの機器に大幅な温度低下が発生するとともに、