トーマス・フリードマン(コラムニスト) 翻訳:松村保孝 世界人口が70億を超えたと報道されたころ、フリードマンは自著「フラット化する世界」でなじみの現場インドにいた。首都ニューデリーから北部の都市アグラへの道は、その世界人口の半分に遭遇したような雑踏で、裸足の住民、自転車、スクーター、トラック、モーター付きリキシャ、くわえてサル、ラクダ、牛の氾濫という特有の光景。 しかしその中にあって携帯電話の中継タワー、新築ビル、さらに数キロおきに目にするおびただしい種類の特殊専門学校の新看板が,今のインドを象徴するという。以下は、今年ついに人口12億を突破したインド。その北西部にある都市ジョドプールからレポートする、真の"価格破壊国"として立ち現れたインド素顔。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ テレコミュニケーションの世界には,"最後の1マイル"という考え方がある。電話通信システ