インターネットを悪用した犯罪に、子供が巻き込まれる例が後を絶ちません。ここ数年は、出会い系サイトに係る犯罪のほかに、コミュニティサイトを悪用して、児童買春や児童ポルノなど、子供の心身を狙った重大かつ悪質な犯罪の発生が目立っています。また、子供が被害を受けるばかりでなく、子供自身が加害者となって犯罪にかかわってしまうこともあります。ここでは、子供が狙われるネット犯罪の現状と防止策を紹介します。 1後を絶たない、子供のネット犯罪被害スマホ、コミュニティサイトに係る被害者数が増加傾向に。 携帯電話やスマートフォン(以下「スマホ」といいます)を利用している子供の割合は、中学生で約6割、高校生では9割以上に達しています(内閣府「平成28年度青少年のインターネット利用環境実態調査」)。特に近年は、スマホの急速な普及により、従来型の携帯電話よりスマホを利用している割合が高くなっています。 スマホは、様々