10代の中学・高校生においては、スマートフォンやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)によって引き起こされた事柄が社会問題となるケースが出ている。そうした中、学校現場ではスマートフォンやSNSの問題にどう対応しているのだろうか。第1回は、10代の置かれている現状と問題点、教育現場の指導の現状を見ていく。 上がり続ける10代のスマホとLINEの利用率 まずは10代におけるスマートフォンなどのモバイル機器利用率、SNS利用率について見ていこう。 総務省情報通信政策研究所の「平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査<概要>」(2015年5月公表、報道資料)によると、10代のモバイル機器の利用率は、スマートフォンは68.6%で対前年比5.3ポイント上昇、タブレットは対前年比11.3ポイント上昇の28.6%と増加傾向にある(図1)。