「デジタルツイン」という言葉をご存じでしょうか。 デジタルツインとは、「デジタルの仮想空間上に、現実の空間や物体を、即時の連動性を持って再現したもの」。具体的には空間・機器・設備の状況やそれをとりまく環境情報をセンサー等を使って収集する一方、仮想空間上にそのツイン(双子)を構築することで、現実世界で起こっていることをリアルタイムで把握できるようになるというものです。 IoT化の進展により、広範囲に分散されたモノの情報を詳細かつリアルタイムで取得することが容易になりつつあり、デジタルツインは単なる概念から実用化への段階に移ってきています。 製品のライフサイクル全工程をデジタル化 デジタルツインの実務への応用でリードしている企業の一つは、ドイツの国を挙げたものづくり革新プロジェクト「インダストリー4.0」をけん引するシーメンス。製品のライフサイクル全ての工程をデジタル化して、圧倒的な効率化を実